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1990 年度 実績報告書

九州における縄文時代人骨の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640639
研究機関長崎大学

研究代表者

内藤 芳篤  長崎大学, 医学部, 教授 (30039490)

研究分担者 佐伯 和信  長崎大学, 医学部, 助手 (80195966)
分部 哲秋  長崎大学, 医学部, 講師 (50124847)
松下 孝幸  長崎大学, 医学部, 助教授 (80108282)
キーワード縄文人骨 / 頭長幅示数 / 上顔示数 / 推定身長 / 貝塚 / 洞穴
研究概要

1.縄文人骨資料
長崎大学の他、各大学および教育委員会等に保管されている九州各県より出土した縄文人骨について、MartinーSallerの方法によって計測し、時代別(前期人と後期人)および遺跡別(貝塚人と洞穴人)に分類して比較検討した。
2.計測結果
(1)脳頭蓋
男性において、後期の貝塚人は中頭(頭長幅示数76.87)、洞穴人は短頭(82.24)、前期の洞穴人は中頭(77.29)にそれぞれ属している。女性でも後期の貝塚人は中頭(77.76)、洞穴人は短頭(81.50)に属しているが、前期の貝塚人(78.77)、洞穴人(78.40)はともに中頭に属している。
(2)顔面頭蓋
男性における上顔示数(V)では、後期の貝塚人は63.38,洞穴人は59.83、前期の洞穴人は59.13であり、女性の前期貝塚人は66.53、洞穴人は58.96である。すなわち全般に低顔性を示してはいるが、前期人は後期人よりも、また同じ時代でも洞穴人は貝塚人よりも低顔傾向が著明である。
(3)推定身長・四肢骨
Pearson氏の方法による推定身長を算出すると、男性における後期貝塚人は161.17cm,洞穴人は157.95cm、前期洞穴人は162.82cmであり、前期洞穴人の長身が目立っている。また四肢骨については、前期人は後期人よりも、また洞穴人は貝塚人よりも上腕骨および脛骨の扁平性が著明であり、大腿骨柱状形成の傾向が強く表れている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 内藤 芳篤: "九州における縄文時代人骨の研究" 人類学雑誌. 99. (1991)

  • [文献書誌] 内藤 芳篤: "枌洞穴における縄文時代人骨の研究" 人類学雑誌. 99. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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