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1992 年度 実績報告書

日本人女子の骨格成熟並に身体成長に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640640
研究機関独協医科大学

研究代表者

高橋 秀雄  獨協医科大学, 医学部, 助手 (80201599)

研究分担者 芦沢 玖美  大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (90086554)
江藤 盛治  獨協医科大学, 医学部, 名誉教授 (70049112)
キーワード骨成熟 / 手の骨格 / 東京都女子 / 成長
研究概要

本年度は次の2点を目的に解析を行なった。すなわち、
1.日本人標準集団女子の骨成熟プロセスと比較し、東京の女子の特性を明らかにすること。
2.思春期の成長と骨成熟の縦断研究を行なうこと。
その結果以下の成果が得られた。
1.日本人標準に比較し東京の女子のRUS成熟は速く進行するが、完熟するのは同じ15歳である。Carpal成熟は8歳以後標準とほぼ一致しているが、完熟は1年早く、13歳である。20-Bone成熟は8歳以後標準より速く進行し、とくに11-12歳間で加速する。その後はスピードが緩んで、標準と同じ15歳で完熟する。
2.成長と骨成熟のスプライン平滑化速度を算出し、初経年齢、最終身長との関連を解析した。
1)成長速度の解析:身長増加のピークは11.1歳、体重、胸囲、RUSのそれは11.8歳である。初経年齢は12.4歳で、その時の身長は150.3cm、体重は41.8kg、胸囲は73.6cmである。また最終身長は157.9cmである。
2)骨成熟速度の解析:Carpal成熟のピークの出現は最も早く、9歳である。RUS成熟のピークは初経年齢に最も近く、11歳10-11か月に出現する。
3)成長と骨成熟の関連:身長のピークは初経の1年3か月前、RUS成熟のピークは4,5か月前である。初経の早い少女では、身長とRUS成熟のピーク年齢が低く、ピークの強さ(量)が大きく、初経時の身長とRUSスコアは低い。さらに、最終身長が高い少女はピーク時の身長と初経時の身長も高い。しかし最終身長は思春期の身長成長およびRUS成熟とは無相関である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] ASHIZAWA,K.,ETO,M.,TAKAHASHI,H.: "Growth,skeletal maturation,and menarcheal age in Tokyo girls" Anthropological Science(Procedings of the 46th Congress of the Anthropological and Ethnological Society of Nippon). 101. (1993)

  • [文献書誌] 江藤 盛治,芦澤 玖美: "長期観察による女子の思春期成長、第97回日本解剖学会総会記事" 解剖学雑誌. 67. 507- (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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