研究課題/領域番号 |
02650015
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩永 浩 長崎大学, 教養部, 教授 (40039772)
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研究分担者 |
元島 栖二 岐阜大学, 工学部, 教授 (80021608)
岩崎 武 長崎大学, 教養部, 教授 (60213279)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 窒化ケイ素 / カ-ボンファイバ- / マイクロばね / 引張り試験法 / アモルファス・ファイバ- / 硫酸マグネシウム |
研究概要 |
1.はね状ファイバ-の引張り強度測定 合成したばネ状窒化とばね状カ-ボンファイバ-の機械的特性を測定するためには、ファイバ-の直径が小さいために100〜300mgの荷重が必要である。今回考察した測定装置を用いた方法、即ち、傾斜台の上に顕微鏡をのせ、荷重として用いたカバ-グラスの荷重が角度の関数としてファイバ-に除々に加わり、ばね状ファイバ-の伸びと荷重との関係および、切れるときの引張り強度を求めることができた。 2.直線状ファイバ-の引張り強度測定法 100mg以下の荷重でも切れるような直径2〜4μmの直線状セラミックファイバ-の引張り測定にも最近成功した。次のような改良を行った。最大静止摩擦力をできるだけ小さくするために、小さなカバ-グラスの上に約500mg入る軽いカプセル1〜2個をつけ、顕微鏡を80°傾斜させた後、約1mgのアルミナ粒子を1個ずつカプセル中に入れ、切れたときの最大荷重をmgのオ-ダ-まで精度よく測定する。一方、ファイバ-の切れたところの断面をSEMにより精度よくファイバ-の断面積を測定し、引張り強度の詳しいデ-タ-を実験的に求めることができた。 3.カ-ボンファイバ-と硫酸マグネシウムの測定結果 700℃で調整したカ-ボンファイバ-の引張り強度は約100kg/mm^2であった。このファイバ-を1000℃で熱処理されたものは約200kg/mm^2となり、2800℃で熱処理されたファイバ-は約300kg/mm^2と強度を増すことがわかった。 次に硫酸マグネシウム単繊維で、直径4〜20μm、長さ200〜1000μmのものについての実験のデ-タ-も得られた。
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