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1990 年度 実績報告書

流下液膜共存沸騰系における流動・伝熱特性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650169
研究機関工学院大学

研究代表者

小泉 安郎  工学院大学, 工学部, 助教授 (20215156)

研究分担者 宮下 徹  工学院大学, 工学部, 助手 (00100371)
植田 辰洋  工学院大学, 工学部, 教授 (60010584)
キーワード二相流 / スラグ流 / 流下液膜 / 気液対向流 / 気液混合水位 / ボイド率 / 密閉形二相サ-モサイフォン / 軽水炉安全性評価
研究概要

本研究は密閉形二相サ-モサイフォンの動作限界や軽水炉の安全性評価に於いて重要な現象である、上部に管内壁を流下する液膜流が有り下部に気液の混合した液だまりが存在する気液対向流状態に於ける管内スラグ二相流の流れの機構を明らかとすることを目的としている。
平成2年度は本研究計画の第1年目であり、主に実験装置の設計と制作を行なった。実験には、水と蒸気の高温高圧状態を模擬することを目的として、フレオンRー113を使用する。実験は大気圧近傍(0.1MPa)で行なう。実験装置は、Rー113蒸気発生器、テスト流路下端の蒸気吹込み部とその上部のテスト流路、蒸気凝縮器、凝縮液の下降管、テスト流路内液位設定タンク、及び、テスト流路上端へRー113液を送るポンプとからなるRー113密閉ル-プと、凝縮器用冷水を供給する装置及び、各種計測器で構成される。
テスト流路には内径が14.8mmで長さが1.5mのパイレックスガラス管を用い、これを垂直に配置する。このテスト流路内に上端から液膜流を流下させ、下部に一定静水頭の液位を形成する。この液位内に流路下端から蒸気を吹き込む。テスト流路内の静水頭、テスト流路下端への吹き込み蒸気流量、流路上端からの流下液膜流量をそれぞれ種々に変化させ、流路内の流動状態の観察、並びに、気液の混合した液位高さとその変動幅を測定する。また、気液の混合した液位内のボイド率の測定を行なう。
装置完成後、装置の試運転を行なうとともに、種々の特性試験を行なった。性特試験で得たデ-タの検討を現在進めている。
平成3年度には、試運転で明らかとなった幾つかの装置上の問題点の改善を行ない、本実験に移行し、結果のまとめを行なう。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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