研究課題/領域番号 |
02650174
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
石田 明允 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (60016540)
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研究分担者 |
石突 正文 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60114732)
宮崎 信次 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10014284)
野城 真理 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (80014231)
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キーワード | 肩複合体 / 3次元運動計測 / 筋電図 |
研究概要 |
1.肩複合体の3次元運動および筋電図計測システムの製作 上腕骨に肩甲骨も加えた肩複合体の3次元運動および筋電図計測システムを製作した。運動計測には磁気センサを用いた。肩甲骨の動きを計測するために、センサを固定した特殊な装具を手に装着しその手で肩甲棘を把持して肩甲骨の動きを追跡する方法を取った。この方法は肩の運動をそれほど束縛せず、同一の験者が実験を行えば再現性もある。これらの運動と筋電図の情報をパ-ソナルコンピュ-タに取り込み、体幹と肩甲骨、体幹と上腕骨および肩甲骨と上腕骨などの相対運動を座標変換計算して表示した。また運動に関連する筋の筋電図より、運動と同期した各筋の活動状態を表示するようにした。 2.実験によるデ-タの収集 上記の計測システムを用いて実際の肩の運動を計測し、デ-タを収集した。具体的には前方挙上、外転(側方挙上)、肩甲骨面挙上等の運動を対象とし、無負荷と負荷(2Kg)の条件で実験した。この結果、前方挙上では外転に比べて肩甲上腕関節の運動が先行し関節の安定性と挙上に関して有利であること。また外転では伸展方向の運動を伴うためより大きな可動域を必要とすること、さらに負荷時には無負荷時に比べて挙上の初期に肩甲骨がより多く回転することなどが明らかになった。
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