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1990 年度 実績報告書

非線形連続系の同定法の開発とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650182
研究機関名古屋大学

研究代表者

安田 仁彦  名古屋大学, 工学部, 教授 (70023166)

研究分担者 鳥居 孝夫  静岡大学, 工学部, 助教授 (70188829)
石田 幸男  名古屋大学, 工学部, 助教授 (10092991)
キーワード非線形連続系 / 非線形同定 / モ-ド解析 / 動的設計 / ハ-モニックバランス / モ-ド関数 / フ-リエ級数 / 非線形はり
研究概要

動的設計の有力な手段として現在広く用いられているモ-ド解析法は,原理的に,非線形性を有する系の同定法として用いることはできない.近年,非線形性を有する機械・機器・構造物などの同定が重要になってきたので,この研究では,非線形連続系を対象とした,新しい同定法を提案した.提案した同定法は,モ-ド関数の直交性を利用した変数変換によって対象物の数学モデルの表示を簡単化し,ハ-モニックバランスの原理に基づいて数学モデルに含まれる未知パラメ-タを定めるものである.提案した同定法が有効であることを,数値シミュレ-ションによって確認した.次に,実際の対象物に対しても本同定法が有効であることを確認するため,まずパ-ソナルコンピュ-タをベ-スにして,加振力のコントロ-ル,振動デ-タの取り込みや,フ-リエ交換,微積分演算など同定のための演算ができるように,同定システムを開発した.ついで簡単な対象として非線形はりをとり上げ,実際に振動実験を行い,そのデ-タを,開発した非線形同定システムに取り込んで同定を行った.得られた同定結果を用いて対象としたはりの動的挙動を予測し,実験デ-タと比較することによって,同定結果が妥当なものであることを確かめ,提案した同定法が実際の対象物に対しても有効であることを確認した.今後は,より複雑な対象への適用性を検討し,また同定結果を有効に活かす最適設計の手法を開発して,提案した同定法の応用性を高めたい.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 安田 仁彦: "Identification of a Nonlinear Beam (Proposition of an Identification Technique)" JSME International Journal. 33. 535-540 (1990)

  • [文献書誌] 安田 仁彦: "非線形はりの同定法" 日本機械学会論文集. 57. (1991)

  • [文献書誌] 安田 仁彦: "多自由度非線形振動系の時間領域ノンパラメトリック同定法" 日本機械学会論文集. 57. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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