研究課題/領域番号 |
02650251
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
浅野 正一郎 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (50092119)
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研究分担者 |
相澤 彰子 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (90222447)
計 宇生 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (80225333)
飯田 記子 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (70027598)
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キーワード | パケット通信網 / ATM / LAN / ル-ティング / 網設計 |
研究概要 |
現在,学術情報センタ-により学術情報ネットワ-クの整備が進められている。これはパケット通信網により、全国に散在するコンピュ-タ間相互の接続性を保証するという意味で、第I期のネットワ-クとして相応しいものとなっている。しかし一方で、大学キャンパス内にロ-カルエリアネットワ-ク(LAN)が整備されつつあり、LANを直接相互接続するための広域通信網(WAN)を求める声が高まっている。このためのWANとしてパケット通信網を利用することも可能であるが、将来の学術研究のための情報処理形態を想定し、伝達する情報形態(デ-タ音声・画像・映像に)に制限がなく、また大量の情報転送に適合するATM(非同期伝送網)を第II期のネットワ-クとして採用することが適当と考えられる。 今年度は学術研究における情報通般の想定トラヒックに合わせ、また地理的配置を加味して、ATM交換網の構成試案の検討と解析を行っている。検討に於ては、以下の仮定を置いている。 第一は、ベ-タスイッチと称されるハ-ドウェアを交換素子に用いるATM交換機(セルフル-ティング形交換機)を前提とする。第二に、パケット(セル)の交換機内の棄却(想定する棄却率は10^<-9>)を少なくするため、ソ-ティングネットワ-クを前段に設ける交換方式を採用し、分散ネットワ-クには新規方式を用いる。第三に、交換機の出回線側にバッファを設け中継回線閉塞を減少させる方式を採用する。第四に情報に二種の優先度を設け、独立に品質制御を行う。 以上のもとに、ネットワ-クの基本設計を実施しており、次年度のネットワ-ク内ル-ティング方式の解析と同報型通信への適用方策の検討に発展させてゆく予定である。
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