• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

集積回路設計における高位レベル情報抽出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650264
研究機関京都大学

研究代表者

安浦 寛人  京都大学, 工学部, 助教授 (80135540)

研究分担者 小野寺 秀俊  京都大学, 工学部, 助手 (80160927)
田丸 啓吉  京都大学, 工学部, 教授 (10127102)
キーワード機能情報抽出 / 論理合成 / 組み合わせ論理回路 / 順序回路 / 機能記述言語 / 機能レベルシミュレ-ションモデル / ドキュメント / マニュアルの作成支援 / 統合ベンチマ-ク
研究概要

本研究では,集積回路設計における高位レベル情報を下位レベルの情報から抽出する手法を研究している。本年度は,順序回路からの機能情報の抽出手法と機能情報抽出の応用技術を中心に研究を進めた。具体的には,
1.すでに開発していた組み合わせ回路からの機能情報抽出手法を発展させて,順序回路からの機能情報の抽出法について研究した。単純に同期式順序回路の動作をクロックの切れ目で分解し,組み合わせ回路からの機能情報抽出法を利用する方法を発展させ,算術演算など複数クロックでまとまった機能を実現する回路からの機能情報抽出を行なう手法を提案した。さらにこれらの機能を,試作している機能情報抽出システムFINESに組み込んだ。
2.回路のライブラリに依存しない電子回路からの機能情報抽出手法を考案し,プログラムを試作して,評価を行なった。これは,既存のレイアウトパタ-ンからの電子回路情報抽出技術と組み合わせてレイアウトバタ-ンからの機能情報抽出の可能性を示したことになる。
3.抽出した機能を機能記述言語を用いて表現する手法を検討するとともに,言語の意味論と機能情報抽出技術との関係について検討した。
4.機能情報抽出の技術を,機能レベルシミュレ-ションモデルの自動生成やドキュメント/マニュアルの作成支援,設計検証などへ応用する手法についても検討した。さらに,設計の種々のレベルの記述を含む統合ベンチマ-クの作成に,機能情報抽出技術が有効に利用できることを示した。
研究成果は,電子情報通信学会や情報処理学会をはじめ国内の学会や研究会などで発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大村 昌彦: "“同期式順序回路の機能情報抽出"" 第4回回路とシステム軽井沢ワ-クショップ論文集. 52-56 (1991)

  • [文献書誌] 淡海 功二: "“UDL/Iのセマンティック定義に基づく可変精度シミュレ-タの試作"" 第4回回路とシステム軽井沢ワ-クショップ論文集. 57-62 (1991)

  • [文献書誌] 大村 昌彦: "“順序回路からの算術消算機能の抽出"" 情報処理学会設計自動化研究会資料. 60. 91-97 (1991)

  • [文献書誌] 大村 昌彦: "“同期式順序回路からの動作記述の抽出"" 情報処理学会第44回全国大会論文集. 分冊6. 207-208 (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi