研究分担者 |
桜井 尚子 九州大学, 大型計算機センター, 助手 (50196127)
松延 栄治 九州大学, 大型計算機センター, 助手 (30199830)
竹生 政資 九州大学, 大型計算機センター, 助手 (30207005)
佐藤 周行 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (20225999)
古川 哲也 九州大学, 大型計算機センター, 助教授 (00209165)
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研究概要 |
平成2年度に計画に従いUNIXワ-クステ-ション(LUNAーDT350)を設備備品として購入し,これを九州大学大型計算機センタ-のLANに接続して,ホスト・システムへのアクセスを可能とした。ホストのTCP/IPのTELNET機能により,ワ-クステ-ションからス-パ-コンピュ-タのフロントエンドのFACOM Mー780(UTS/MSP)にアクセスし,ス-パ-コンピュ-タ・ジョブを投入することができる。またワ-クステ-ションにXーWindowシステムをインスト-ルし,ビジュアル・インタ-フェイスの整備を行った。既に日本語入出力も可能になっている。ス-パ-コンピュ-タのプログラム開発支援のためシステムの基本設計の検討を進めている。 ス-パ-コンピュ-タ用のライブラリの研究として,平成2年5月に大槻模線形計算パッケ-ジLAPACK(米国テネシ-大学,ニュ-ヨ-ク大学,英国NAG共同プロジェクト)のテスト版が入手できたので,そのシステムの九州大学大型計算機センタ-,東京大学大型計算機センタ-のス-パ-コンピュ-タへの移植,性能測定を行った。FACOM VPー200のためのチュ-ニングの方針の検討,一部実験を行った。 ス-パ-コンピュ-タの膨大な計算結果を効率良く検討し,プログラム開発にフィ-ドバックできるプログラム開発環境が求められている。本研究では計算結果の可視化(ビジュアリゼ-ション)が効果的な例として,四元数のフラクタルの計算と可視化について検討を進めている。四元数のフラクタルの計算は計算が大変多いが,計算上の工夫により,計算時間の短縮が可能であることがわかった。3次元以上の複雑なフラクタルの可視化は計算量が多くなるが,レイトレ-シング法による3次元フラクタルの絵を作成した。また四元数のフラクタルのコンピュ-タグラフィックスへの具体的応用についても有効な例を示すことができた。
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