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1990 年度 実績報告書

再生骨材を混合使用したコンクリ-トの品質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650340
研究機関福岡大学

研究代表者

大和 竹史  福岡大学, 工学部, 教授 (90078650)

研究分担者 添田 政司  福岡大学, 工学部, 助手 (50148871)
江本 幸雄  福岡大学, 工学部, 助教授 (50090882)
椎葉 大和  福岡大学, 工学部, 教授 (30103782)
キーワード再生骨材 / 耐凍害性 / 水密性 / 強度 / 乾燥収縮
研究概要

本年度は,実際にプラントで製造されている再生骨材の品質を明らかにし,その後,コンクリ-トを打設し,フレッシュコンクリ-トおよび硬化コンクリ-トの性質を検討した。その結果,以下のことが明らかとなった。
(1)再生骨材製造プラントにおける再生骨材の物理試験の結果,普通砕石に比べて比重が小さく,吸水率が極めて大きいことが明らかとなった。また,すりへり減量,破砕値も大きく,コンクリ-トの耐凍害性に関係のある安定性試験の値も極めて大きいことが判った。これは真の骨材に付着するモルタル量が36.8%と多いことから骨材の品質を向上させるためには,このモルタル分を製造工程で出来るだけ除去する必要があると考えられる。
(2)再生骨材コンクリ-トの単位水量は再生骨材が丸みを帯びていることや吸水率が高くてもプレウエッチングを充分に行えば,再生骨材の混入率が変化してもほとんど変動しないことが判った。また,ブリ-ジング率は再生骨材混入率が大きいほど小さくなった。
(3)コンクリ-トの耐凍害性試験では,再生骨材混入率が30%以下であれば,空気量6%程度のAEコンクリ-トにすることにより耐凍害性が改善される。また,再生骨材混入率が30%以下であれば,アスファルト,木片等が再生材量の10%程度混入しても耐凍害性には顕著な低下は認められなかった。
(4)再生骨材コンクリ-トの圧縮,引張および曲げ強度は再生骨材混入率の増加とともに減少する傾向が認められるが,高強度を必要としないものには用いても差し支えないと考えられる。
(5)再生骨材コンクリ-トの水密性は再生骨材混入率50%以上になるとやや低下する。乾燥収縮は現在,継続試験中であるが,再生骨材混入率が高くなるほど長さ変化,質量変化とも大きくなっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 江本 幸雄,大和 竹史,添田 政司: "再生骨材コンクリ-との諸強度および水密性" 土木学会第45回年次学術講演会講演概要集第5部. 166-167 (1990)

  • [文献書誌] 荒木 恵,椎葉 大和,本田 悟: "再生骨材及び再生コンクリ-トの物性に関する実験的研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(中国). 655-656 (1990)

  • [文献書誌] 江本 幸雄,大和 竹史,添田 政司: "再生骨材コンクリ-トの耐薬品性および乾燥収縮" 土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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