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1990 年度 実績報告書

混合砂礫河床表層の粗粒化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650361
研究機関愛媛大学

研究代表者

鈴木 幸一  愛媛大学, 工学部, 教授 (70026285)

研究分担者 清水 義彦  愛媛大学, 工学部, 助手 (70178995)
キーワード混合砂 / 河床表層砂 / 動的粗粒化 / 静的粗粒化 / 河床低下 / 流砂量
研究概要

水路上流から連続的に給砂を行い動的平衝河床を形成して河床表層砂粒度を測定する動的粗粒化の実験、及び上流から給砂を行なわない場合の河床低下に伴う河床表層砂の粗粒化に関する静的粗粒化の実験を行い、以下のような知見を得た。
(動的粗粒化と流砂量について)
1.流送砂の平均粒度dmoを用いて無次元化した掃流力ψ_oによって、河床表層砂の平均粒度dmsが変化し、粗砂も移動しているが細砂の移動ほど活発でない様な〜0.05<ψ_o<〜0.13の範囲では表層砂は粗粒化するが、粗砂も活発に移動している〜0.13<ψ_oの範囲では逆に細粒化する。また、この現象の機構に関する定性的説明を行った。
2.ξ_m(=dms/dmo)とψ_oの関係について流出砂粒度の標準偏差σ_oをパラメ-タとして次式に示す実験式を提案した。
ξ_m=1+0.3(σ_o-1)(0.13/ψ_o-1)(1)
3.混合砂の全流砂量は式(1)推定される表層砂の平均粒度dmsを代表流砂径として従来の均一砂の流砂量式を用いて推定される。また流砂量が少ない場合の粒径別流砂量は粗砂の流れへの突出を考えて掃流力を補正する方法によって推定できる。
(河床低下の静的粗粒化について)
1.河床低下が進行している間でも河床表層砂は大きく粗粒化する。
2.河床表層砂の粗粒化の河床縦断方向(流下方向)変化は顕著ではなく河床全体でほぼ一様に時間的に変化している。
3.静的粗粒化は掃流力が比較的大きい場合は細砂の抜け出し、掃流力が粗砂の限界掃流力に近い場合は細砂の粗砂の作る底部空間への潜り込みが支配的となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木 幸一: "混合砂礫河床変動の数値シミュレ-ションについて" 愛媛大学工学部紀要. 12. 67-77 (1991)

  • [文献書誌] 鈴木 幸一: "平衝流砂量場での混合砂河床表層砂の粒度変化と流砂量" 水工学論文集. 35. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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