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1990 年度 実績報告書

現地土壌特性の評価に基づく流域斜面域の表面流出機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650365
研究機関法政大学

研究代表者

岡 泰道  法政大学, 工学部・土木工学科, 講師 (00152281)

キーワード土壌特性 / 不飽和帯水分 / 表面流出 / 数値シミュレ-ション / 雨水浸透
研究概要

本研究は流域斜面域での表面流出機構を、土壌の物理的特性との関連で評価することを目的としており、本年度の研究により以下の成果が得られた。
1)自然林地を対象として、まず、流域斜面土壌特性の平面および深度方向の変動性について検討した。現地採取試料を用いた室内試験結果より求めた水分特性曲線によれば、斜面の地形上の位置による相違はあまり大きくないが、斜面部位による相違はある程度みられ、尾根部から谷地部に向って粗大間隙が減少する傾向にある。また、飽和透水係数は谷型斜面の中・底位部と尾根型斜面の底位部でかなり低いオ-ダ-を示しており、谷地部はやや透水性の低い土壌により構成されている。
2)都市化域での転圧土壌における降雨浸透特性を、既往の不飽和帯水分観測デ-タおよび浸透方程式を用いた数値シミュレ-ションによって検討した結果に基づき、土壌の透水特性(特に飽和透水係数)と表面流出発生条件との関係を整理した。
3)現地散水実験を実施するに先立ち、降雨発生装置の製作を行った。当初は現地実験にのみ対応する降雨装置を計画していたが、最終的には、降雨強度および降雨波形を任意に発生でき、室内実験にも対応し得るように設計変更した。また、給水管および開閉バルブを多系統に配置することにより、斜面においても均一な降雨が発生可能なものとしている。今年度は、この装置を用いて、予備実験としての室内実験を行い、装置の改良を図った。
4)流域斜面を対象としたFEMモデルを用いて、流域斜面の土壌構成が不飽和帯水分挙動ならびに表面流出発生機構に及ぼす影響について解析を重ねるとともに、これらを統合した概念モデルについても構築を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Lee,Jin: "A Soilーbased processーconceptual Model for Hortonian Overland Flow and Infiltration" IAHS Proceeding. (1991)

  • [文献書誌] Lee,Jin: "A Scientificallyーderived Processーconceptual Model for the Hortonian Infiltration and OverlandーFlow Process at a Point in a Catchment" Water Resources Research.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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