1.建築現場での実態調査 建設によって廃棄される産業廃棄物や残土は相当な量に達するが、その組成や量は従来、把握されていなかった。本年度の研究では建設現場から搬出される廃棄物を積み込んだトラックの配送所で廃棄物の組成および重量を調査した。 調査結果を整理して建設現場から排出される廃棄物の原単位を作成した。 2.建設現場で消費されるエネルギ-量と用水費 産業連関表によって建設に関わる究極的に消費される資源量やエネルギ-量は計算することができるが、建設現場での消費エネルギ-や用水量は充分な調査結果が得られていなかった。 建設会社に対してアンケ-ト調査を行い、建築用途別に建設現場で消費されるエネルギ-量、用水量、廃棄物量、運輸量を調査した。その結果を整理して、建設現場における環境負荷の原単位を作成した。 3.建物の建設と更新のエネルギ-消費量 建物の建設には相当のエネルギ-消費と大きな環境負荷の発生を伴う。実際に本格的な建物更新を行った建物を対象に見積書を収集し、新築と更新のエネルギ-消費量の相違、CO_2発生量等を比較し、環境から見れば更新が有利であることを定量化した。
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