研究概要 |
大型コンピュ-タに比べるとマン・マシンインタフェ-スの点ではるかに優れたパ-ソナルコンピュ-タを利用した状態図デ-タベ-スを作成した。パ-ソナルコンピュ-タは記憶容量の点では劣るため,取り扱う合金系を制限し,本研究では遷移金属ーホウ素系とした。 昨年度に開発した基本システムについては,計算した状態図をディスプレイに作図表示するだけでなく,プロッタ-へも出力できるように改良して,より高品質の作図が可能となった。 実験的研究は,昨年度のCoーNiーB3元系に続いてFeーCoーB3元系,FeーNiーB3元系およびこれらの基本となるFeーB,CoーB,NiーB,FeーCo,NiーFe各2元系について,主として元差熱分析を用いて調べた。以上により当初の目的であるFeーCoーNiーB4元系を構成する基本系の実測はすべて終了した。 熱力学的解析はFeーB,CoーB,FeーCo,CoーNi,NiーFe各2元系ならびにCoーNiーB3元素,FeーCoーB3元素を終了し,デ-タベ-ス化した。残るFeーNiーB3元素についてもほぼ終了している。 さらにデ-タベ-スシステムの試供版の作成と共にそのマニュアル作りも始めている。
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