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1990 年度 実績報告書

汎用光音響分光分析装置の開発とその応用に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650534
研究機関山形大学

研究代表者

志田 惇一  山形大学, 工学部, 助教授 (40007026)

キーワード光音響分光法 / 汎用装置 / イオン交換樹脂濃縮 / メンブランフィルタ-濃縮 / 環境試料水
研究概要

1.光音響分光分析装置の小型化
光源としてダイオ-ドレ-ザ-(824nm)ヘッドを取り入れることによって,装置のスペ-スは従来のレ-ザ-発振器を用いるものに比べ,約10分の1に縮小された。さらに,小型化にするためには,駆動用電源および低周波発振器の改良が必要となる。
2.セルの試作と測定条件の検討
固体用セル(真鍮製,W50^<mm>×D60^<mm>×H70^<mm>)を設計し,製作した。試料中の微量成分を濃縮したメンブランフィルタ-(φ13^<mm>)あるいは均一粒径イオン交換樹脂(φ550μm)10粒をおさめた試料室,光音響信号をとらえるマイクロフォン(φ8.0mm)を内蔵した直径5cm,高さ10cm程度の円筒型の大きさである。現在,最適測定条件を検討しているが,ノイズの信号が大きくでるため,とくにセル周辺の振動に対する防震策を研究中である。
3.測定試料の調製
環境試料水中のリンの定量を目的として,リンモリブデン青ー陽イオン界面活性剤の沈澱をメンブランフィルタ-上に濃縮する吸光光度法および目視半定量法を確立した。検出下限はそれぞれ0.2μgおよび0.05μgであった。この試料を本研究の光音響分光法に適用すれば,検出下限はさらに一桁はさがる見込みである。また,リンモリブデン青を均一粒径の陰イオン交換樹脂に濃縮し,その中の10粒の樹脂を従来の光音響分光法で測定し,0.05〜0.5μgのリンを定量する方法を発表した。(Anal.Chim.Acta)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Junichi Shida et al.: "Photoacoustic spectrometric determination of trace phosphorus as molybdenum blue absorbed on uniform anionーexchange beads" Anal.Chim.Acta. 233. 135-138 (1990)

  • [文献書誌] Junichi Shida et al.: "Design of simplified photoacoustic spectro meter for general purpose:determination of phosphorus as molybdenum blue" Talanta.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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