塩化アルミニウムを出発物質とするゾル-ゲル法による色素ド-プアルミナ膜の作成とその特性について検討した。アルミナゾルは多核水酸化アルミニウム酸化物の生成、酸による解膠によって調製した。ゾル粒子は非晶質でpH9.5近辺に等電点を有する。ゾル-ゲル過程を ^<27>Al MASNMRによって調べた。ゾルと有機色素を混合、ゲル化により色素ド-プ膜とした。ウラニンとクマリンを界面活性剤存在下でド-プした膜はエネルギ-移動動作によるレ-ザ-発振を起こした。MNAを微粒子状にド-プした膜は電場配向によりSHGの増大効果を示した。また、SHG活性を示さないPーNAとMNAを混合ド-プした膜は電場配向せずともSHG増大がみられた。ゾルとCd塩を混合ゲル化の後、H_2Sガス中で熱処理してCdsと微粒子分散膜を得た。熱処理温度とともに吸収スペクトルはブル-シフトして量子サイズ効果を示した。ポンプ光強度によっても吸収スペクトルはブル-シフトした。吸収スペクトル変化から屈折率変化を算出した。アルミナゾルと遷移金属イオンを混合ゲル化する事により、スピネル型の着色透明アルミナ膜を得た。
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