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1990 年度 実績報告書

作物の根系の計量形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02660012
研究機関名古屋大学

研究代表者

巽 二郎  名古屋大学, 農学部, 助教授 (00163486)

研究分担者 吉田 重方  名古屋大学, 農学部, 教授 (20023450)
キーワード根系 / 形態学
研究概要

1.根系デ-タ採取の効率的システムの開発:根系像取り込み/解析システム(イメ-ジ入力/処理システム)の性能評価を、実際の根系写真像を用いて行った。その結果解像力、イメ-ジ取り込み速度共に本研究の目的に耐えることが判った。しかしA4サイズの根系像の場合、解像度を上げると取り込みに必要なメモりサイズが1MBを越えるので、ファイルの取り扱い易さからみて72DPI程度の解像度が実用的だと考えられた。ついで写真像ではなく根箱中に生長している根系像を直接スキャナ入力する試験を行った。その結果5mmの透明なプラスチック板を通してインタクトな状態で根系イメ-ジの取り込みが可能なことを明かにした。このことは研究能率の向上寄与するだけでなく、根系発達の様相をおなじサンプルについて経時的に追跡することを技術的に可能にするものであって、特殊な培地の使用とあいまって根系発達の解析研究の新たな発展の可能性を示すものである。
2.根系デ-タベ-スの構築:根系像をイメ-ジとしてファイル化するためのソフトウエアシステムを検討した。ファイルサイズをコンパクトにするために、取り込み画像の二値化処理の必要性が示された。ファイル化可能な画像サイズの制限と取り扱いの容易さの二点から利用可能な既存ソフトウエアが示された。
3.根パラメ-タの解析:フラクタル解析に当って、そのフラクタル次元と共に自己相似性の成り立つスケ-ル範囲が根系形態の性質を示すパラメ-タとして重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 巽 二郎: "パ-ソナルコンピュ-タによる根系画像処理システムの開発と応用" 日本作物学会東海支部報. 112. (1991)

  • [文献書誌] 巽 二郎: "作物の根系の計量形態学的研究 1.パソコンによる画像処理システムの開発と評価" 日本作物学会紀事. 60. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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