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1991 年度 実績報告書

北方圏都市における公園・緑地計画特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660019
研究機関北海道大学

研究代表者

浅川 昭一郎  北海道大学, 農学部, 助教授 (00109505)

キーワード北方圏 / 都市 / 公園・緑地 / 計画
研究概要

都心広場の例として,札幌市大通り公園内広場の利用を取り上げ、気象との関係を調査し、次のような結果を得た。
季節毎の利用をみると、春季が最も徹気象との関係が強く、特に平日では日射の影響が大であった。夏季もある程度の相関はみられたが、春季ほど強くはなく、秋季では、平日よりも休日の利用と実効温度との関係が強い傾向が示された。季節を通して、実効温度が10(℃)程度から急激に利用が増加する傾向が明らかとなった。
緑地の風景写真を用いた心理テストによって、針葉樹林、落葉樹林、芝制地などのイメ-ジが季節によってどのように変化するかを調べた。
その結果、冬季は一般に好感性や親しみ感が減少する傾向にあるが,中には積雪が自然感を高めより好まれる例もみられた。落葉樹林の落葉期は明るさや広さを感じさせるが、緑地周辺の建築物等が目立つようになると自然イメ-ジを低下させ全体評価も低下する場合が少なくなかった。また、周囲の樹林や芝生と調和した園路の存在は視線を誘導し、好感性や利用志向を高めていた。
冬季の戸外遊び場について、積雪地域の札幌市と比較するため、室積地の苫小牧市を取り上げ小学2年と5年生を対象にアンケ-ト調査を行った。
その結果は、両市ともほヾ類似した外戸遊び状況であることを示していたが、一部積雪の多少によると考えられる、遊び内容や遊び場に対する不満等の相違が見い出された。
研究成果を、1)冬期レクリエ-ション需要と気象条件、2)子供の冬期戸外遊び場、3)都・広場の利用と気象条件,4)住宅地における街路景観と緑、5)緑地イメ-ジの季節性、6)海外北方圏都市の公園緑地特性に分けて整理した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shoichiro Asakawa: "Analysis of the Demand for Winter Outdoor Recreation" ISCORD91,Third International Symposinm on Cold Region Development,Extended Abstracts. 183 (1991)

  • [文献書誌] 浅川 昭一郎: "積雪寒冷地における住宅地の緑化について" 北海道都市. 30. (1992)

  • [文献書誌] 浅川 昭一郎: "積雪寒冷地における子供の戸外遊び場について" 造園雑誌. (1992)

  • [文献書誌] 浅川 昭一郎: "緑地イメ-ジの季節性" 造園雑誌. (1993)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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