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1991 年度 実績報告書

芝生地における除草剤の挙動解析と流出予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660042
研究機関宇都宮大学

研究代表者

竹内 安智  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (90008003)

研究分担者 小笠原 勝  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助手 (40194419)
米山 弘一  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (00114174)
キーワード除草剤 / 茎葉付着 / 土壌浸透剤 / 傾斜地 / 流出 / 表面排水 / 芝生地
研究概要

研究結果は次ようにまとめられる。
1、除草剤の芝草茎葉付着にたいする土壌浸透剤の影響
土壌処理除草剤は散布後芝草茎葉に付着し易く,土壌への落下量が減少するので除草効果が低下する。これにたいして散布液に土壌浸透剤を加用することにより、芝草茎葉への付着量が減少し,その後降雨があった場合も茎葉から落下し易いことが明らかになった。土壌浸透剤は土壌中の除草剤の下方移動を促すので表面排水にともなう除草剤の流出量も減少するものと予想される。
2.傾斜芝生地における降雨にともなう除草剤の流出
傾斜芝生地では傾斜角度が大きく,多量の降雨があると水や土壌が流出するので除草剤も流出する可能性があるが,芝生地では裸地(畑地)にくらべて水の流出量が著しく少なく,さらに土壌の流亡もきわめてわずかであり,従って除草剤の流出量は少ない。しかし,流出がみられる場合は水に溶け易い薬剤は水にともない,土に吸着し易い薬剤は土壌にともない流出する。水に溶け易い薬剤は土壌中に移動し易いので表面排水にともなう流出量は少なかった。
傾斜芝生地での除草剤流出の危検性をとり除く手段として,降雨水をできるだけ土壌中に浸透させ,あるいは芝生地表層に保留させることにより急激な多量の表面排水量を減すことが最も重要であることが判明した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 金 錫井: "傾斜芝生地における除草剤の横移動に関与する要因解析" 日本芝草学会平成4年度春季大会要旨集. (1992)

  • [文献書誌] 金 錫井: "シマジンとペンディメタリンの芝草茎葉付着にたいする土壌浸透剤の影響" 日本芝草学会平成4年度春季大会要旨集. (1992)

  • [文献書誌] 金 錫井: "傾斜芝生地における数種除草剤の挙動" 日本雑草学会第31回大会講演要旨集. (1992)

  • [文献書誌] 金 錫井: "芝草茎葉への除草剤付着量におよぼす土壌浸透剤の影響" 芝草研究. 21.

  • [文献書誌] 金 錫井: "傾斜芝生地における除草剤の挙動" 芝草研究. 21.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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