• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 研究成果報告書概要

玉糸節特性の統計的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02660056
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 蚕糸学
研究機関信州大学

研究代表者

西岡 孝彦  信州大学, 繊維学部, 助手 (10164542)

研究分担者 三浦 幹彦  信州大学, 繊維学部, 助教授 (60135168)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
キーワード玉糸 / よこ糸 / 節発生間隔 / 共分散関数 / 織密度 / 織幅 / 点過程 / ギャップ過程
研究概要

近赤外LEDとフォト・センサによる計測システムに改良を加え,購入した玉糸の節発生間隔を測定した.これらの測定されたデ-タをもとに,節発生間隔分布のあてはめを行い節発生の共分散関数を求めた.これらのデ-タの格納と計算処理は昨年度購入したワ-ク・ステ-ションを使用した.また,この共分散関数を求めるに当たっては,D.R.Coxの点過程(1980)より直接,間隔分布から求める方法と,赤池のギャップ過程(1956,1959)により確率過程として,とらえる方法について考察を行った.それぞれ長所,短所をもち,節発生間隔分布により使い分ける必要のあることが知られた.
節発生間隔デ-タとその分布から得られる共分散関数により,織布面上の任意面積内の節数の平均値と分散の推定を行い,節発生間隔分布をもとにシミュレ-ションを行った.その結果,玉糸のような節発生をするよこ糸では,両側のミミで折り返す織の方と,片側のミミからのみよこ糸を打ち込み織り方ともに,広い範囲での節の集中一離散となるため検査面積を増加させるに従い急激に節数の分散が増加することが知られた.これに対し,分散の小さな節発生間隔分布を仮定すると,平均節発生間隔と織幅の関係の顕著に現れることが知られた.すなわち,平均値一面積の関係は常に直線となること,分散一面積の変化は節発生間隔分布と織幅に依存して,検査面積を変化させることにより大きく変動することが知られた.また,検査面積内の節数の分散の増減は,両側のミミで折り返す織り方では,織幅の2倍に関係すること,また,片側のミミからのみよこ糸を打ち込む織り方では,織幅の1倍に関係することが知られた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西岡 孝彦: "意匠糸上の節飾り発生特性について" 日本蚕糸学会第61回学術講演会. 90 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 西岡 孝彦: "玉糸を用いた織物に現れる節模様特性" 日本蚕糸学雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 1993-03-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi