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1992 年度 実績報告書

日米林業・木材産業の比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 02660150
研究機関京都大学

研究代表者

村嶌 由直  京都大学, 農学部, 教授 (20012073)

研究分担者 森 義昭  京都大学, 農学部, 講師 (60026474)
キーワード木材産業 / 紙・パルプ産業 / 日米木材貿易 / 外材 / 木材の自給率 / 林家
研究概要

今年度の研究は、過去2年間の研究の総括である。研究メンバー2人は平成4年4〜5月に北米西海岸の林業地帯を現地調査するとともに、資料の収集に努めた。この調査結果を本研究に反映させた。
85年秋から進行した円高ドル安は、外材の輸入をいっそう促進するものになった。しかも加えて、木材産出国から日本に対して市場の開放を求める圧力が高まった。この結果、国内の木材自給率がいちだんと低下し、林業経営は後退の歩を速めた。90年林業センサスはその実態を明らかにしたものであった。農家のサラリーマン化に伴い、非農家林家の激増、農家林家であっても実質的には非農家林家であるものが主流になった。これまでは農家という点で比較的同質であったが、多様な職業をもつ林家からなり、森林を所有し経営する目的も一つに括れなくなった。また不在村の所有が増加している実態は、80年代いっそう進んだ。その一部には林業経営以外に使用する意図をもつものもあり、不在村者であっても森林組合に加入している場合には、森林を林業の場と考え後退過程に踏みとどまっているが、未加入者の多くは林業ばなれしている。いまや林業経営体として確立しているのは一部の経営に過ぎない。多くの林家が保有する管理が放棄された山林をどのように生産力に結び付けていくか、国際化時代の課題を明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 村嶌 由直: "カナダBC州における村業・村産業の一向厘" 村経協月報. NO.374. 12-24 (1992)

  • [文献書誌] 村嶌 由直: "国際化時代の村業と森村資源の管理" 公庫月報. 501号. 4-9 (1992)

  • [文献書誌] Murashima,Y.: "International Trane in Forest Products Around the Pocific Rin “Decline in Japanese Wood Production and Self-sufficiency"" Institute of Forestry and Forest Products Seoul National Uriversity, 218(185-192) (1992)

  • [文献書誌] Xiaonins Yu and Yoshiaki Mori: "International Trade in Forest Products Around the Pacific Rim “Timber Demand in Japan"" Institute of Forestry and Forest Products Seoul National University, 218(206-216) (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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