1.樹冠測定試験プロットの調査と間伐予定木の選定 (1)山形県東田川郡櫛引町所在の国有林に設定した試験プロットを含むブナ二次林の間伐が鶴岡営林署の収穫事業として計画された。 (2)プロット内の全立木の樹冠階層の区分を行ない、間伐予定木と残存予定木別に毎木調査デ-タを収集・整理した。 (3)昨年と同様にして、プロット内の林冠の垂直地上写真を再度撮影した。この写真を画像解析することにより、林冠の閉鎖度を求めた。 2.ラジコンヘリコプタ-の組み立てと改良 カメラを積載したときにラジコンヘリができるだけ安定した姿勢を保持できるようにテ-ルパイプの長さを調整した。カメラの角度を変化させて撮影できるようにカメラの積載装置を工夫した。 3.得られた知見 (1)測定試験プロットのヘクタ-ル当りの立木本数は818本、材積は306m^3であり、計画されている間伐率は、本数で45%、材積で29%である。 (2)撮影写真の画像解析により推定した林冠の閉鎖度は93〜99%であり、このブナ二次林の閉鎖度が極めて高く、間伐を早急に実施する必要がある。 (3)当林分は来年度に間伐が実施される予定であり、間伐後の推移を追跡調査していく必要がある。
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