研究課題/領域番号 |
02660226
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研究機関 | 釧路公立大学 |
研究代表者 |
西村 正一 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (70003043)
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研究分担者 |
土井 時久 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (60137388)
永木 正和 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (90003144)
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キーワード | 和牛 / 肥育農家 / 繁殖農家 / 肉用子牛生産者補給金制度 / 食肉流通 |
研究概要 |
牛肉の貿易自由化を控えて、北海道での和牛生産の有利性についての調査・研究するのが主目的であるが、平成2年度はその前提として国際・国内の全般的食肉生産・流通事情の調査に主力をおいた。 和牛生産については関西の上級和牛生産より北海道と競合の予想される東北地方、特に岩手県における和牛繁殖・肥育について知る必要があり農水省東北農業試験場の協力をえて同県紫波町の肥育農家と石鳥谷町の繁殖農家を視察しその実態にふれた。また同県の畜産行政を知るために県庁と県牛肉生産公社で資料の収集とヒアリングを行った。 さらに牛肉生産流通の国際的並びに全国的事情を理解するために全農畜産販売部、(財)日本食肉流通センタ-、畜産振興事業団などで専門家の見解を聞くと同時に資料の収集につとめた。その結果、全国的にみれば自由化にそなえて肥育素牛の生産コストが一般に高く繁殖・肥育農家の政策的支援が不可欠で生産者補給金制度のもつ意義が大きいことなどが明らかとなった。また海外の畜産については特に日本との比較上重要な投入材、特に濃厚飼料価格・自給飼料生産費について調査をおこなった。 平成3年度はこれらの資料の分析を引き続きをこないながら、北海道における和牛生産に事例調査を行い府県に比較した本道の生産コストについて明らかにする予定である。
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