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1992 年度 実績報告書

マイクロ波利用流動乾燥法による籾の乾燥

研究課題

研究課題/領域番号 02660249
研究機関筑波大学

研究代表者

吉崎 繁  筑波大学, 農林工学系, 教授 (00015629)

研究分担者 佐竹 隆顕  筑波大学, 農林工学系, 助手 (00170712)
キーワードマイクロ波 / 乾燥 / 籾 / 食味 / 発芽率 / 貯蔵 / 胴割れ / 休止過程
研究概要

昨年度にひき続き、試作したマイクロ波乾燥装置により乾燥した籾につき胴割れ率、精米歩留り、砕米率、発芽率および食味計による食味値について詳細に検討した。品質の比較のために、約3℃に保った低温貯蔵で乾燥した籾についても上述の品質評価を行った。さらに、マイクロ波乾燥後の籾を脱稲し、S社製貯蔵庫に(14℃設定)約1年間貯蔵して1ヶ月ごとに玄米の遊離脂肪酸度、タンパク質含量、発芽率、胚の活性度などを測定した。その結果、(1)マイクロ波照射時間を長くして籾温度を高めて乾燥するほど充分な休止過程を設け、籾粒子内部の水分の均一化を図らなければ多くの胴割れ米が発生するし、発芽率も低下することがわかった。したがって、マイクロ波照射時間と休止過程を適切に設定すれば、籾の迅速な乾燥とともに胴割れ率も減少させることができ、かつ処理量の増大が可能であると結論できる。(2)貯蔵玄米についてはマイクロ波処理、未処理米とも発芽率、胚の活性度および食味値に大きな差はなかった。遊離脂肪酸度は両者とも貯蔵4ヶ月後に約11KOHmgに達し、以後増化しなかった。なお未処理玄米は貯蔵8ヶ月後にコクゾウ虫が発生したが、マイクロ波処理米には発生しなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉崎 繁: "低温貯蔵における玄米の品質" 農業施設.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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