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1990 年度 実績報告書

画像システムによる青果物の損傷果の検出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660254
研究機関島根大学

研究代表者

岩尾 俊男  島根大学, 農学部, 教授 (70032547)

研究分担者 竹山 光一  島根大学, 農学部, 助教授 (20032625)
藤浦 建史  島根大学, 農学部, 助教授 (00026585)
キーワード青果物 / 画像処理 / 損傷果 / 選果システム / 分光反射特性 / 人工損傷 / 自然損傷
研究概要

この研究は,画像処理を用いた桃の傷の検出システムを開発する目的であり,本年はその基礎研究として,桃,ミカン,トマト,リンゴ,カキ,ナシについて,その表面の傷を対象に分光反射特性を調べた。
ここに,想定される傷は,圧縮,落下,衝撃,腐り,擦り傷,切り傷,刺し傷,剥皮傷等であるが,自然状態で得難いものについては,人為的に傷をつけた。
また,分光反射特性については,正常果と損傷果の比較検討を行なった。
これらの研究から,次のような実験結果が明らかとなった。
(1)分光反射率は,青果物の熟度の進行と共に減少する傾向がある。
(2)青果物の表面色の違いによる分光反射率差は,可視領域において生ずるが,近赤外領域においては,表面色の影響が無くなり,ほぼ近似した値になる。したがって,正常果における近赤外領域での差のないことが,次の段階として,損傷果との間に差が生じることがあれば,この差が選別の対象となる。
(3)青果物の損傷部と正常部における分光反射率差は,損傷の程度,種類により異なるが,可視領域から近赤外領域において生ずる。その差は5〜25%に達する。近赤外領域においても,以上の差が存在することから,この差が傷検出の対象となり,十分に常果と損傷果の選別ができることが明らかになった。
したがって,この基礎研究をもとに,次年度は画像処理装置の開発研究を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩尾 俊男 他5名: "非破壊による青果物の選別に関する研究(1)ー桃損傷果の分光反射特性" 島根大学農学部研究報告. NO24. 134-139 (1990)

  • [文献書誌] 岩尾 俊男 他2名: "農産物性研究第4集 農産物の測定と計測方法に関する総合的研究" 農業機械学会, (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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