1.可動式呼吸代謝測定装置による牛の熱発生量測定試験 (1)大学附属農場の牛舎に可動式呼吸代謝測定装置を設置した。装置の精度を調査するため、メタノ-ル燃焼試験を行った結果、O_2、CO_2濃度分析および呼気採集に関する装置の信頼性が確認された。 (2)フ-ド付チェ-ンタイ牛床へ乳牛を数日間繋留し、牛床およびフ-ドの改良を行った。 (3)連続的に自動計測を行うためのシステムを構築中である。測定項目:(1)呼吸代謝量(VO_2、VCO_2、VCH_4)(2)生理指標(体温、心拍数、呼吸数) (3)行動(起立・横臥、採食、反芻、飲水)(4)環境要因(気温、湿度、気圧) (4)全測定項目を1分間隔でコンピュ-タに自動入力するプログラムを、C言語を用いて開発中である。なお、CH_4濃度測定のための赤外線分析計の納入が間に合わず、来年度の試験から取り入れることとした。 2.パソコン通信網を利用したデ-タ伝送試験 (1)日本で最も広く利用されているパソコンネットワ-クであるであるPCーVANおよびNIFTYーServeを利用した。 (2)伝送方法として最も手軽な方法は、電子メ-ルを利用するものであった。 (3)伝送速度は、1200bpsまたは2400bpsであるため多量のデ-タを送るには充分な速度とは言い難い。その対応策として、デ-タを圧縮し、XーModem等の伝送方法を利用するのが現在最良の方法と考えられた。
|