1.牛舎環境における生体情報の計測 牛舎内に繋留されている牛の生理的および行動的生体情報を無人で自動計測するシステムを構築した。測定項目は次のとおりで、情報はすべて1分間隔でコンピュ-タに取り込まれ、保存される。 1)生理的指標:呼吸代謝量、体温、心拍数、呼吸数 2)行動的指標:起立・横臥行動、採食・反芻行動、飲水行動 2.行動が牛の各種生理指標に及ぼす影響 4頭のホル種初娠若雌牛を先に述べたシステムを用い、5日間連続の測定を行い、次のような結果が得らた。 1)起立・横臥行動:体温は起立で低下し、横臥で上昇する。熱発生量は起立直後上昇するが、その後低下する。 2)採食・反芻行動:給飼直後より熱発生量、体温、心拍数は上昇する。反芻開始後に熱発生量は上昇するが、他の生理指標は変化しない。 3)飲水行動:体温と心拍数が低下した。 3.パソコンによるデ-タ通信 パソコン通信を利用した実験デ-タファイルの転送には、遠距離では大手商用ネットワ-ク、近距離では地方のBBSの電子メ-ルを利用するのが好都合である。今後は2点間通信およびISDNの利用に関する研究が必要であろう。
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