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1990 年度 実績報告書

我が国における犬猫の生命表の作成と死因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02660325
研究機関東京農工大学

研究代表者

小川 益男  東京農工大学, 農学部, 教授 (50014949)

キーワード犬 / 猫 / 生命表 / 平均寿命 / 死因
研究概要

本研究では,平成2年9月から平成3年8月までの1年間を調査期間とし,全国360カ所の動物病院でこの調査期間内に死亡した犬・猫について,これらについての死亡デ-タ(死亡年齢,死因,宿主要因[種,性]および環境要因[地域,季節,飼育形態,飼料内容など])を所定の用紙に記入してもらった後,3ケ月毎に計4回に分けて研究室に郵送する形で調査を実施した。今回,中間集計として,3ケ月分(平成2年9月1日〜11月31日分)の死亡デ-タ(犬1352頭,猫963頭)から,生命表を作成し平均余命を算出するとともに死因割合を算出し以下の結果を得た。
1.犬1352頭・猫963頭の死亡デ-タから作成した生命表で,算出した0歳の平均余命(平均寿命)は犬7.2歳,猫3.9歳であった。
2.品種別に平均寿命を比較すると,犬では雑種が6.7歳,純血種が7.6歳で,純血種は雑種に比べると平均寿命が有意に長かったが,猫では雑種が3.8歳,純血種が4.0歳で両者間に有為な差はみられなかった。
3.性別に平均寿命を比較すると,犬では雄が6.5歳,雌が7.4歳,猫では雄が3.7歳,雌が4.2歳で,犬猫とも雌は雄に比べて平均寿命が長い傾向であったが,有意な差は見られなかった。
4.死因割合は,犬では感染症によるものが19.8%であったのに対し,猫では42.3%を占めていた。感染症のうち,犬ではフィラリア,猫では猫汎白血球減少症によるものが最も多かった。
5.品種別に死因割合を比較すると,犬では雑種は純血種に比べ感染症で死亡するものの割合が有意に高く,逆に非感染症で死亡するものの割合が有意に低かったが,猫では品種間で死因割合に有意な差は見られなかった。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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