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1992 年度 実績報告書

都市に生息するネズミにおける人畜共通病原微生物の汚染状況調査

研究課題

研究課題/領域番号 02660334
研究機関麻布大学

研究代表者

金内 長司  麻布大学, 獣医学部, 教授 (20087597)

キーワードネズミ / 食堂 / サルモネラ / エルシニア / ブドー球菌 / ビブリオ / リステリア
研究概要

東京都区内のレストラン15ヵ所で捕獲したネズミ(おもにクマネズミ)約1100匹における各種病原微生物の保有状況を調査した。
Salmonellaの検出率は全体として1.5%(17/1129)で,各血清型の分離株数はEnteritidis1株,Hader5株,Lsangi2株,Litchfield2株,Senftenberg1株,Typhimurium6株であった。Yersinia属菌の検出率は29.8%(348/1169)で、菌種別ではY.frederiksenii15.1%,Y.enterocolitica15.0%,Y.entermedia4.2%,Y.kristensencii1.0%であった。Staphylococcus aureusの検出率は18.1%(165/910)で,生物型別では型別不能株が47.9%と最も多く,ついでG型,B型,A型,C型,D型であった。Vibrio属菌の検出率は13.3%で,V.cholerae non-01 6.2%,V.fluvialis5.6%,V.parahaemolytieus1.5%,V.alginolyticus3.2%,V.furnisii2.6%,V.metschnikovii0.7%であった。V.rarahemolyticusは26の血清型に分れたが,神奈川現象試験はすべて陰性を示した。Staphylo coccus aureusのコアグラーゼ型別の結果,V型が55.7%と最も多く,ついでVII型,III型,II型,I型,VIII型,IV型の順であった。
つぎに,Listeria属菌の検出率は19.2%(133/692)で,菌種別ではL.monocytogenes9.0%,L.innocua10.5%であり,L.monocytogenesの血清型は,検出率の高い順に4b,1/2b,1/2a,1/2c,3c,7であった。Campylobacterについて519匹をテストしたが,全く検出されなかった。Leptospiraについては約150匹の腎乳剤を作成し,モルモットの腹腔に接種し分離を試みたが,全て陰性であることが確認された。
また,神奈川県下の屠畜場1ヵ所のネズミ(ドブネズミ)35匹について上記のような各種病原菌の検出を試みたところ,都区内のネズミより高率に汚染されていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤 行男: "ミクロネシア連邦ポナペ島の人およびネズミにおけるレプトスピラ抗体保有状況" 日本獣医公衆衛生学会誌. 45. 503-506 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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