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1992 年度 実績報告書

ヒト消化管に分布するリンパ球の特性とその増殖に関する分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02670133
研究機関千葉大学

研究代表者

三方 淳男  千葉大学, 医学部, 教授 (40051289)

研究分担者 湯本 典夫  千葉大学, 医学部, 助手 (40203658)
キーワード胃原発悪性リンパ腫 / 腫瘍浸潤Tリンパ球 / Vβ usage / VDJ結合
研究概要

現在までに、胃原発リンパ腫4例で腫瘍内浸潤Tリンパ球のTCRには、Vβ_2が共通に使われていることを明らかにした。本年度は、これら4例のTCRをクローニングし、VDJ結合について解析した。症例1からM13mp19コロニーが12個、症例4より5、症例7より6,症例9から9コロニーを得た。症例1では12コロニー中の6コロニーが、Vβ_2-D-Jβ_<2.7>の、症例9では9コロニー中の6コロニーがVβ_2-D-Jβ_<2.3>の構成をしめした。この2例では、浸潤Tリンパ球に特別のVDJ結合を持つクローンの存在が確実とされた。悪性リンパ腫に浸潤するTリンパ球のTCR Vs Usageについては、リンパ節原発、皮膚原発のリンパ腫についても検索を行った。リンパ節ではVβ_<4,5,6,7,11,12,20>など多くのVβファミリーが認められ、皮膚ではVβ_<2,15,16,20>など比較的少数のファミリーが増幅された。胃原発リンパ腫での成績と対比すると、各臓器原発リンパ腫に特徴的な浸潤Tリンパ球群が存在し、おそらく臓器特異的なTリンパ球分布を反映していると推論される。
リンパ上皮腫様胃癌にはEBウイルス・ゲノムが証明されていて、この癌に浸潤するTリンパ球は、EBウィルス関連抗原を認識する特異なサブセットの可能性があり、現在、そのVβ Usageを検索中である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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