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1990 年度 実績報告書

芽胞(細菌胞子)の耐熱性機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02670185
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

杤久保 邦夫  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30079991)

研究分担者 藤田 祐子  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80173441)
安田 陽子  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70080009)
キーワード枯草菌芽胞 / 耐熱性 / 高圧 / 発芽 / ジピコリン酸 / ブドウ糖脱水素酵素
研究概要

平成2年度科学研究費で購入した分光光度計により、靜水圧下で高圧処理した芽胞の光学密度(OD)の低下や、OD低下に伴って遊出するジピコリン酸や蛋白質の定量を行っている。また、枯草菌芽胞ブドウ糖脱水素酵素を精製するために、分光光度計を使ってその活性を測定している。得られた実験成績は以下の通りである。
1.枯草菌芽胞の各気圧(1000〜5000)下、1時間の加圧処理
4℃、1000〜5000気圧の加圧処理ではODの低下は起こらず、メチレンブル-によってもほとんど染色されなかった。また、ジピコリン酸やCa^<2+>の遊出は認められず、蛋白質の遊出が僅か(数%)に認められたにすぎなかった。大部分の芽胞は生きていた。37℃の加熱では、各気圧ともODの低下が著しく、ほとんどの芽胞がメチレンブル-により染色された。80%以上のジピコリン酸と70%以上のCa^<2+>が遊出し、蛋白質は3000気圧で最も高い遊出を示した。99%以上の芽胞が死滅していたが、完全ではなかった。60℃での加圧処理についても実験を進めているが、まだまとまった成績は得られていない。
2.枯草菌芽胞からのブドウ糖脱水素酵素の抽出と精製
発芽直後のエネルギ-代謝に重要なブドウ糖脱水素酵素の高圧下での耐熱性を調べるために、本酵素に対する抗体を固定化したアフィニテイ-カラムクロマトグラフィ-を主要な方法として酵素の精製を進めている。しかし、まだ満足すべき結果は得られていない。
3.高圧下におけるジピコリン酸とCa^<2+>のキレ-ト体のゲル化
条件を変えて色々試みているが、まだゲル化に成功していない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kunio Tochikubo, Yoko Yasuda, Yuko Ichikawa, Yoko Nakanishi: "Lethal effects of different pressures and temperatures on Bacillus subtilis spores" Journal of General Microbiology. 138. (1992)

  • [文献書誌] Kunio Tochikubo, Yoko Yasuda, Shigeko Nishioka: "Purification of an inactive form of glucose dehydrogenase from Bacillus subtilis spores" Microbiology and Immunology. 36. (1992)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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