研究概要 |
マウスに対し通性細胞内寄生性を示すネズミチフス菌の皮下感染系を用いて、宿生防御反応応の解析を血中顕粒球、腹胞細胞及び肝から抽出されたKupffer細胞Ckp細胞と略richと思われる細胞の活性酸素を指標として化学発光性で測定した。ザイモサン,PMA(Phorbol Mgristate Acetate)の膜刺栽物供び刺栽し,ルミノ-ルあるいはルシフェリン依存性化学発光法を用いての宿生食細胞の反応性が腸内フロ-ラによってどのような修飾がもたらされるか検討した。 普通マウスの顕粒球に対するザイモサン刺栽によるルンフェリン依存性化学発光では,O_2産生は菌感染後3〜5日目で最高値を示した。腹腫細胞では,その値が顕粒対の約20倍となり、この値は菌感染後持続て保たれていた。肝をピンセットでバラバラにしたのちガラスシャ-レに吸着させたKP細胞richな検体での成続でも腹膜も細胞と同じパ-タンを示しといた。普通マウス実験群における肝潅流によるEx vivoのルンフェリン依存性化学発光法では,感染後3日目で最高値を示した。又無菌マウスの実験群におけるExvivoのルシフェリン依存性化学発光法では、感染後5,7,14日と経過するにしたがつて上昇傾向を示した。このよう普通マウスや無菌マウス実験群でみられたEx vivoにおいて得られた成績は、カ-ボンクリヤランス法によるcorrected Phegocytic index(2値)のパタ-ンと同じ傾向を示した。 ルンフェリン依存性化学発光を用いたO_2を中心とする普通マウス食細胞の反応性の差を顕粒球とKp細胞で比較すると、Kp細胞richな細胞においては胞粒球にくらべ約20倍高い成積が得られたことは、通性細胞内寄生性菌であるネズミチフス菌感染に対する発病病理を探求する上に興味ある情報が提供されているように思われる。
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