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1990 年度 実績報告書

アテツウィルスE1A遺伝子エンハンサ-配列結合蛋白の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 02670195
研究機関札幌医科大学

研究代表者

吉田 幸一  札幌医科大学, がん研究所, 講師 (60117653)

キーワードアテツウィルス / EIA遺伝子 / エンハンサ- / 転写因子 / DNA結合蛋白
研究概要

1.E1Aエンハンサ-結合蛋白の精製
HeLa細胞や293細胞を材料にして,ヘパリンアガロ-ス,DEAEセフアロ-ス,DNAアフィニティ-カラムを用いEIAエンハンサ-結合蛋白を精製した。結合塩基配列の特異性から判断し,精製蛋白は我々が報告したEIAエンハンサ-結合蛋白(Nucleic Acids Res.17,10015,1989)に相違ないと考えられる。また、SDSーPAGE の結果からEIAエンハンサ-結合蛋白はヘテロダイマ-構造を有し,58KDと53KDの2種類のポリペプチドから構成されることが明らかになった。
EIAエンハンサ-結合蛋白の結合塩基(C/AFFAAGT)はetsvoncogeneファミリ-の蛋白が結合する塩基配列(C/AGGAA)と酷似する。ヒトcーets oncogene産物に反応するモノクロ-ン抗体を用いたウエスタンブロット法の分析から、反応の程度は弱いが,58KD蛋白はcーets2蛋白に,53KD蛋白はets蛋白群に類縁することが示唆された。
2.EIAエンハンサ-結合蛋白をコ-ドするcDNAのクロ-ニング蛋白の結合塩基配列をプロ-ブにして,HeLa細胞のmRNA由来cDNAライブラリ-をサウス・ウエスタ-ン法を用いて、スクリ-ニングを行った。約200万個のプラ-クから,野性型の結合塩基を持つDNAに結合するが変異型のDNAプロ-ブに結合しないクロ-ンを数個分離した。現在、これらのファ-ジの溶原化菌をつくり、cDNA由来の蛋白を生産し、EIAエンハンサ-配列に特異的に結合するかどうか分析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Koichi Yoshida: "Potential activity of transcriptional promoter in the replication origin region of adenovirus type 5 DNA" Tumor Research. 25. 69-84 (1990)

  • [文献書誌] 澤田 幸治: "新生化学実験講座第2巻「核酸」 I.分離精製" 東京化学同人, (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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