ヒトサイトメガロウィルス温度感受性変異株をマ-カ-レスキュ-法で解析を進めてきたが、その過程で、DNA複製に関する遺伝子を2個発見した。そのうちの1個のDNA塩基配列をデ-タベ-スで検索したが、他のヘルペスウィルスには類似の配列は見つからず新しい機能を持った遺伝子と思われる。この機能を明らかにするために、この遺伝子の単離と遺伝子産物に対するモノクロ-ナル抗体の作成を行った。 1. 遺伝子の単離 ヒトサイトメガロウィルス感染細胞よりmRNAを精製しcDNAを作成した。これをλgt11にクロ-ニングしてライブラリ-をつくり、目的の遺伝子をDNAーDNAハイブリダイゼ-ションでスクリ-ニングし、3種のクロ-ンを得た。 2.モノクロ-ナル抗体の作成 クロ-ン化したcDNAを他の発現ベクタ-に再クロ-ニングした発現を確認した。この菌体を材料に現在モノクロ-ナル抗体の作成を行っている。 以上、申請した研究を予定どうり進めている。
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