研究課題/領域番号 |
02670215
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 庄亮 群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)
|
研究分担者 |
川田 智之 群馬大学, 医学部, 助手
小川 正行 群馬大学, 教養部, 講師 (80008565)
青木 繁伸 群馬大学, 医学部, 助教授 (90134527)
|
キーワード | ヘッドホンステレオ / 聴力測定 / 聴力レベル / 騒音性難聴 |
研究概要 |
ヘッドホンステレオ使用の聴力への影響をみるために、高校生および大学生を対象に(1)アンケ-ト調査と(2)聴力測定を実施した。アンケ-ト調査は約3,000名について行なった。 高校生の結果では、人から耳が遠いと「ときどき」あるいは「しばしば」言われる者が6%、耳なりのそれは5%であった。ほぼ毎日ヘッドホンステレオを聞いている者が8%、週1回以上を含めると48%であった。比較的大きい音量で聞く者は約20%、普通が約60%、小さいのが約20%であった。携帯用ヘッドホン使用者はヘッドホン使用者全体の4/5を占めていた。この聴取時の音量と他覚的難聴の有無とは有意の関連があり、音量を大きくして聴く者ほど他人から耳が遠いと指摘される確率が大きいことが示唆された。大学生の結果では、「ときどき」あるいは「しばしば」耳なりがしたり人から耳が遠いと言われる者が3%いた。ほぼ毎日ヘッドホンステレオを聞いている者が2%、週1回以上を含めると18%であった。比較的大きい音量で聞く者は約20%、普通が約60%、小さいが約20%で高校生と同じであった。携帯用ヘッドホン使用者はヘッドホン使用者全体の2/3を占めていた。 聴力測定は、購入したオ-ジオメ-タ(リオンAAー68N)を用い、さらに状態に応じて聴力検査室(リオンATー55)を用いて大学生を対象に約150名について実施し、5名のヘッドホンによると思われる聴力低下傾向の者を見い出した。いずれも過去あるいは現在大きな音で音楽を聴いたり、使用が頻繁な学生であり、中には4KHzの聴力レベル50dBで、ヘッドホン聴取による者であると語る学生もいた。平成3年度にさらに例数を増やして行なう予定である。
|