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1990 年度 実績報告書

非対称持ち上げ作業時の筋骨格系障害発生の予防をめざした許容基準の検討

研究課題

研究課題/領域番号 02670217
研究機関名古屋大学

研究代表者

小野 雄一郎  名古屋大学, 医学部, 講師 (80135334)

研究分担者 蛭田 秀一  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (30173272)
島岡 みどり  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (30135389)
竹内 康浩  名古屋大学, 医学部, 教授 (90022805)
久永 直見  名古屋大学, 医学部, 講師 (90111856)
柴田 英治  名古屋大学, 医学部, 助手 (90206128)
キーワード作業負担 / 非対称持ち上げ / 筋骨格系障害 / 体力
研究概要

平成2年度は、作業現場における非対称持ち上げ作業による負担を把握するために、以下の調査を行った。
1.保育および調理作業者、物流産業での作業者、自治体社会福祉施設職員合計約2500名を対象にアンケ-トを実施し、非対象持上げによる腰背部症状への影響を把握した。
2.上記対象者(但し物流産業では重量物取扱い作業者のみ)約2000名について体力条件にの把握を行った。背筋力、握力、最大酸素摂取能、柔軟性(立位体前屈、伏臥上体そらし)、腕力、下肢筋力等を測定した。
3.保母、物流産業での重量物取扱い作業者職場作業者約25名を対象に作業時の負担の把握(心拍数、歩行数、疲労自覚症調査)と作業状況の記録(作業のVideo撮影、環境温度測定)を実施した。なお、酸素摂取量測定のために携帯用酸素消費量計を購入したが、経時的記録方法について改良が必要であり、接続記憶装置を併せて開発中である。
4.以上の結果、アンケ-ト結果から女性保育所保母(N=305)の場合、非対称持上げ作業動作をしばしば行うとの回答が15%、時々の者が26%であった。また、非対称持上げ作業後に腰部のだるさと、腰痛を経験した者が各々35%、28%と少なくないことが判明した。また、腰痛や頚肩部痛の有訴者(保母)には、「非対称持上げ作業動作に伴う躯幹ひねり姿勢あり」との回答が、有意に高率であった。この結果は、保母の作業負担に関する研究の一部として発表した。他の対象者については、現在(1991年3月)も調査が進行中もしくは集計中であり、結果を数か月後に報告予定である。今後、模擬作業での実験的取組みにより、各種非対称持上げにおける筋力測定や負担感の評価、携帯用酸素消費量計を含む生理学的評価を実施予定であり、準備を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小野 雄一郎: "保母の担当児年齢による作業負担の比較" 総合保健体育科学. 14. 83-90 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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