研究課題/領域番号 |
02670225
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
松下 敏夫 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10022790)
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研究分担者 |
青山 公治 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70117472)
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キーワード | 農薬 / 光線過敏症 / 皮膚アレルギ- / DDVP / laserーDoppler / クロロタロニル / PNCB / パラコ-ト |
研究概要 |
前年度に引き続いて、農薬に起因する光アレルギ-性皮膚障害の評価を、症例解析および動物実験により検討し、以下のごとき知見を得た。 1.農薬に起因する皮膚障害の症例の解析:農薬による皮膚障害罹患症例のうち、光線過敏症が疑われた症例の頻度は2%程度と比較的少ない。原因農薬は多岐にわたるが、有機燐殺虫放、硫黄殺菌剤がやや多いようであるが、確定診断されたものは少ない。 2.農薬による光アレルギ-性皮膚障害の発症の評価に関する実験的研究:(1)laserーDoppler flowmetry(LDF)法による反応の評価:モルモットを用い、光アレルギ-性試験の反応を農薬Zineb、Captan、PNCBについて同法と肉眼的判定法と比較検討したところ、同法の成績は肉眼的判定とはやや異なっていた。LDF法の血流量でみると、PNCBの高濃度群および低濃度群の24時間、48時間値とCaptanは高濃度誘発群の24時間値の判定で、紫外線非照射群の成績に比べ照射群の成績が有意に高い値を示した。また若干の農薬間で交差反応性が確認され、同法の有用性がうかがわれた。しかし、同法で人眼判定の陰性と偽陽性との区別を行うことは困難であった。(2)StripーAdjuvant法による農薬の光線過敏症の評価:症例解析や文献等の成績から光線過敏症の発症が疑われたジネブ、キャプタン、PNCB、DDVP、クロロタロニル、パラコ-トなどの農薬について検討したところ、クロロタロニルは強い光アレルギ-性反応を、またPNCBおよびパラコ-トで軽度の光アレルギ-性反応の発症がうかがわれた。
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