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1991 年度 実績報告書

交代制勤務における中高年労働者の血圧変動について

研究課題

研究課題/領域番号 02670231
研究機関愛知医科大学

研究代表者

渡邉 丈眞  愛知医科大学, 医学部, 講師 (50182928)

キーワード循環機能 / 自律神経機能 / 反応性 / 日内変動 / ストレス
研究概要

ストレス負荷時の血圧応答,自律神経活動が朝夜で異なるかについて検討するため,正常血圧者5名について,同一日の朝9:00〜10:00,および21:00〜22:00の2つの時間帯で,標準化した方法によって,暗算負荷(3分間),Cold Face(1分間),Tilting(20゚,60゚,90゚各3分間)の負荷を加え,血圧,RーR間隔(心拍),心拍出量,カテコラミンを測定した.
1.各生理指標の反応は,負荷するストレスの種類によって異なり,おおむね以下の特徴を示した.
1)暗算負荷時には,アドレナリンは著名に増加,血圧,心拍の増加がみられ,心拍出量は軽度減少,ノルアドレナリンはほとんど変化がみられない.2)Cold Face時には,心拍の減少が特徴的で,血圧,カテコラミンの上昇もみられる.3)Tiltingでは,ノルアドレナリンが著名に増加し,20゚以上では心拍出量の減少と心拍の増加が顕著となる.血圧は軽度下降傾向である.アドレナリンも増加する.
2.こうした反応の昼夜での差異について検討し,以下の結果を得た.
1)Base Lineが,RーR間隔(心拍),カテコラミンレベルで異なっており,Circadian Rhythmを反映している可能性がある.2)Tiltingに対する反応性(ノルアドレナリンの上昇など)は,朝の方が悪く,心拍出量及び血圧の低下が大きくなりやすい.これは,Tilting負荷の際,Faintingを起こすものが朝の測定時にのみみられたことと符合する.
今後は,1)例数を増やす,2)深夜から早朝にかけての時間帯での測定を追加する,3)高血圧者について検討する,などを計画している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fumio Kobayashi: "Effect of shift work and time of day on blood pressure and heart rate in normotensive and hypertensive workers" Int.Arch.Occup.Environ Health.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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