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1990 年度 実績報告書

胃がん・子宮がん検診の効果評価に関するケ-ス・コントロ-ル研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670234
研究機関東北大学

研究代表者

深尾 彰  東北大学, 医学部, 助教授 (80156736)

研究分担者 菅原 伸之  宮城県対がん協会がん検診センター, 所長
佐藤 信二  東北大学, 医学部, 講師 (10142960)
キーワード胃がん / 子宮がん / 集団検診 / ケ-ス・コントロ-ル研究
研究概要

胃がん検診と子宮がん検診の両者について、ほぼ平行して作業を進める予定であったが、ケ-スおよびコントロ-ルの集積過程が両者で異なるため、進捗状況に不均等が生じた。子宮がん検診については、中間的な分析が可能となり、学会発表、誌上発表(投稿中)を行った。その概要について述べる。ケ-スとしては、集検発見の子宮頚部浸潤がん109例、コントロ-ルとしては、ケ-スと同時期に同地区(市町村)の集検を受診し浸潤がんと診断されなかった者で年齢を±3歳にマッチさせた者218例を抽出した。このケ-スおよびコントロ-ルの過去5年間の集検受診歴を、宮城県対がん協会の子宮がん検診者の名簿を用いて検索した。過去5年間の受診歴のあった者は、ケ-スで60例(55.0%)コントロ-ルで193例(88.5%)であり、集検受診歴のオッズ比は0.16と計算された。同様の分析を受診間隔別に行ったところ、オッズ比は、1年前受診が0.11、2年前受診が0.33、3年前受診が0.65、4年前受診が0.65となった。浸潤がんを約30%減少させる目的では2年間隔の検診で十分であるとの結果であったが、なお年齢別の分析、他の要因(ライフスタイル、特に生殖歴)を考慮した分析などが今後必要と思われる。
胃癌検診に関しては、ケ-ス・コントロ-ルの集積を目下行っているところである。集積が不十分な場合は、我々が別の研究で追跡調査を行っている集団を用いて、コホ-ト内ケ-ス・コントロ-ル研究(nested caseーcontrol study)を行うことも考慮中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牧野 浩充: "子宮頚癌集団検診の浸潤癌減少効果についてのケ-ス・コントロ-ル研究" 日本産婦人科雑誌.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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