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1991 年度 実績報告書

アクティブな社会参加が高齢者の健康におよぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 02670236
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 信也  名古屋大学, 医学部, 教授 (90022772)

研究分担者 近藤 高明  名古屋大学, 医学部, 助手 (00195900)
宮尾 克  名古屋大学, 医学部, 講師 (70157593)
キーワード高齢者 / 社会参加 / 学習 / 健康診査 / PMR
研究概要

昨年度に引き続き、名古屋市高年者大学在籍者471(男317、女154)名を対象に実施した健康調査では、100%の回収率がえられた。年齢は60歳から86歳にまたがり、平均年齢は68歳で男性がやや高齢である。既往歴や治療中疾患の有無で比較すると、60歳代の女性はもっとも健康な集団である。既応疾患や治療中の温患診断名は、男女とも高血圧症が圧倒的に多く、それ以外では男性は心疾患、女性では貧血を既応歴にもつ学生がめだった。また男女とも7割の学生は、良好な一般健康状態を保っている。自覚症状で多かったのは、腰痛、肩凝り、耳鳴り、息切れなどであるが、継続的学習活動に障害となるほど重篤ではないと推測される。名古屋市一般高齢者と比較して、高年大学学生集団はほぼ同様な健康水準にあり、QOL維持のために学習機会を設けることの意義が強調された。
蒲郡市では、昭和63年に死亡年齢41歳以上の死亡者564名をみたが、うち130名が過去5年間に同市実施の成人健康診断査を受けていた。死因別P.M.R.では、健診受診者に悪性新生物死亡が多い。脳血管疾患死亡者は他の疾患による死亡者に比較して、過去5年間の受診回数が多く、最終受診の機会から死亡までの期間が短い傾向にあった。また対照群との比較の結果、脳血管疾患死亡者では健診時に高血圧既応歴や高血圧所見を示す者の割合が有意の高かった。しかし心疾患死亡者にはそのような有意差は認めなかった。
今後は、高年大学在籍者の健康状態の経年的変化や、卒業後の追跡調査が必要である。また蒲郡市以外の地域での健診受診者の経年比較や、離島部での高齢者の社会参加などの調査が予定されている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] TAKAーAKI KONDO: "Health Status of Older Learners in Active Retirement" Nagoya Jaurnal of Health,Physicol Fitness&Sports. 15. 105-109 (1992)

  • [文献書誌] 山田 信也: "「健康管理」と健康の評価" 産業医学レビュ-. 3. 1-12 (1991)

  • [文献書誌] 山田 信也: "オ-ストラリアの高齢者学習活動U3Aの紹介" 公衆衛生. 52. 692-696 (1988)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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