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1990 年度 実績報告書

超音波加湿器の微生物汚染の防止

研究課題

研究課題/領域番号 02670246
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

勝井 則明  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (70161073)

キーワード超音波加湿器 / 微生物汚染 / ウォッシュ・アウト法
研究概要

1.生菌数の測定方法について
加湿器水槽水のような貧栄養条件下で生育する細菌の場合、培地の濃度を規定より低くした方がコロニ-形成能の高いことが明らかになった。条件を種々変えて実験した結果、Brain Heart Infusion培地を規定の1/100濃度にて調製し、30℃で7日間培養することで最良の結果が得られた。この方法では、規定の培地濃度の場合より数倍から数百倍多いコロニ-が形成され、検出感度を高めることができた。
2.改良型加湿器の汚染防止効果
Washーout法の理論に基づき振動子水槽水の容量を小さく改造した加湿器を1日に5〜8時間、30日間作動させて、水槽水中の細菌中を調べた結果、実験期間を通して水槽水中から生菌はほとんど検出されなかった。一方、対照実験の加湿器では経時的に生菌数が増加して、2週間では10^4CFU/mlのレベルに達した。また、水槽水を故意に汚染させてから加湿器を作動させる負荷試験では、最初3×10^4CFU/mlの菌数であったものが、経時的に減少し、作動後2時間で約1/100になった。以上の結果より改良型加湿器の汚染防止効果が証明された。
3.今後の計画
Washーout法は原理的には加湿器の作動中に限って有効な方法であり、停止中の振動子水槽水の汚染を防止することはできない。尤も、この場合にも加湿器を作動させれば菌数は減少するが、加湿器の停止中は水槽に水が溜まらないようにすれば、この問題も解決できる。そこで加湿器の停止中には振動子水槽に水が溜まらないような機構をもつ更に改良した加湿器を製作して実験を行い、実用性について検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 勝井 則明: "Washーout法による超音波加湿器の微生物汚染の防止" 日本防菌防黴学会誌. 18. 485-488 (1990)

  • [文献書誌] 勝井 則明: "加湿器の微生物汚染による健康障害" 日本防菌防黴学会誌. 19. 79-87 (1991)

  • [文献書誌] Noriaki Katsui: "Prevention of microbial contamination of ultrasonic humidifier by washーout method"

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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