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1990 年度 実績報告書

自己免疫疾患における臓器特異的自己抗体産生細胞の同定とその調節異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670281
研究機関大阪大学

研究代表者

岩谷 良則  大阪大学, 医学部, 講師 (60168581)

キーワード臓器特異的自己抗体 / CD5^+Bリンパ球 / CD5^-Bリンパ球 / サイログロブリン抗体 / 甲状腺ペルオキシダ-ゼ抗体 / TSHレセプタ-抗体 / 甲状腺ホルモン / 自己免疫性甲状腺疾患
研究概要

(1)臓器特異的自己抗体がCD5^+Bリンパ球とCD5^-Bリンパ球のどちらから産生されるかを自己免疫性甲状腺疾患を対象にして検索した。(方法)自己免疫性甲状腺疾患患者および健常人の末梢血からリンパ球分画を比重遠心法で分離し、螢光標識モノクロ-ナル抗体とセルソ-タ-を用いてCD5^+Bリンパ球とCD5^-Bリンパ球に分離した。そして、それぞれの分画に放射線照射した同一人のリンパ球をFeeder cellとして添加して、Bリンパ球およびTリンパ球マイトジェンの併用刺激で7日間培養した。培養後、CD5^+Bリンパ球とCD5^-Bリンパ球中に含まれるサイログロブリン抗体および甲状腺ペルオキシダ-ゼ抗体産生細胞の数を当該研究者が開発した甲状腺自己抗体産生細胞検出用EL1SPOT測定法で計数した。さらに、TSHレセプタ-抗体の生物活性をFRTLー5細胞株で測定するために、それぞれの培養上清をー80℃で凍結保存した。(結果)FgG型のサイログロブリン抗体および甲状腺ペルオキシダ-ゼ抗体産生細胞はCD5^-Bリンパ球分画に検出され、CD5^+Bリンパ球からは検出されなかった。尚、TSHレセプタ-抗体に関しては、その生物活性を測定するために現在培養上清からFgGを分離精製中である。また、CD5^+Bリンパ球が、CD5^-Bリンパ球による甲抗腺自己抗体産生に及ぼす影響についても検索をはじめた。
(2)甲抗腺機能亢進症でCD5^+Bリンパ球が著明に増加し、その比率が血中甲状腺ホルモン値と相関することより、甲状腺ホルモンがCD5^+Bリンパ球を増加させている可能性を考え、C57BL/6Jマウスを用いてin vivoで検索中である。現在、甲状腺ホルモン投与1ヵ月の時点では、CD5^+Bリンパ球の比率はコントロ-ルに比し、有意の変化を示していない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Iwatani: "CD5^-B cells produce thyroidーspecific autoantibodies." J.Clin.Endocrinol.Metab.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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