• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

下細胞の選択的血管外遊走における細胞接着分子の役割と自己免疫疾患発症機序への関与

研究課題

研究課題/領域番号 02670287
研究機関自治医科大学

研究代表者

狩野 庄吾  自治医科大学, 医学部, 教授 (00049024)

研究分担者 益山 純一  自治医科大学, 医学部, 講師 (20165731)
キーワードT細胞 / 血管内皮細胞 / 接着分子 / 自己免疫疾患
研究概要

血管内皮細胞に接着し、さらに血管内皮細胞下へ遊走する末梢血T細胞をin vitro培養系を用いて解析し、平成2年度ではモノクロ-ナル抗体を用いた細胞表面マ-カ-の検討により遊走T細胞はCD4^+CD29^+CD45RO^+のメモリ-インデュ-サ-T細胞タイプの表面形質を持つことを示した。
平成3年度は、血管内皮細胞下へ遊走するT細胞、血管内皮細胞に接着するが遊走しない細胞、および末梢血T細胞の3群の細胞活性化状態を異なる3つの方法を用いて検討した。
1)活性化関連細胞表面分子を認識するモノクロ-ナル抗体を用いたフロ-サイトメトリ-で検出し、活性化表面分子であるCD25(ILー2R)は遊走T細胞22±9%で陽性を示したのに対し、他の2群では5%以下であった。CD26(コラ-ゲンレセプタ-)は最も強く発現したT細胞のみが遊走した。
2)各群T細胞の ^3HーTdRおよび ^3HーUdRの取り込みからDNA合成およびRNA合成を測定し、DNA合成は3群の間に有意差は見られなかったが、RNA合成では遊走T細胞が他の2群よりも2倍以上高い取り込みを示した。
3)細胞内DNA、RNAを直接染色してフロ-サイトメトリ-で検出し、各群T細胞の細胞周期を検討した結果、遊走T細胞の20〜25%がG_1期にあったが、他の2群ではG_1期の細胞は5%以下であった。
以上の成績から、末梢血中の遊走能力を持ったT細胞は既に生体内でG_1期まで活性化されていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masuyama J.,et al.: "Evidence for recent as well as long term activation of T cell migrating through endothelial cells in vitro." J.Immunol.148. 1367-1374 (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi