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1991 年度 実績報告書

初代培養肝細胞における微小胆管の再形成を支配する遺伝子群の発現調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 02670304
研究機関鳥取大学

研究代表者

猪川 嗣朗  鳥取大学, 医学部, 教授 (70032183)

研究分担者 小原 ひろみ  鳥取大学, 医学部, 助手 (40032221)
武良 哲雄  鳥取大学, 医学部, 講師 (80093631)
キーワード初代培養肝細胞 / 微小胆管再形成 / 肝細胞膜極性 / 胆汁酸輸送蛋白質 / ヨウ素標識胆汁酸 / mRNAーアルカリホスファタ-ゼ
研究概要

これまで私達はラット初代培養肝細胞における肝機能を測定することにより、高度に分化した肝機能の発現は細胞密度差による細胞接着に依在することを報告している。肝汁酸の分泌と吸収も肝特異機能の一つであり、ジマソイド面から微小胆管腔へと極性に従って輸送される。また、この極性は肝細胞膜の形態的分極(ポラリティ-)に依存して分布する胆汁酸輸送蛋白質によって維持されている。そこで、ラット肝細胞膜から膜蛋白質を抽出し、セファデックスGー150カラムにより精製すると、分子量95kD、60kDおよび45kDの蛋白質は標識タウロコ-ル酸に結合し、そのkd値はそれぞれ25μM,120μMおよび40μMであるのに対し、標識コ-ル酸に対しては20μM,100μMおよび32μMとやや異なる値を示した。現在、cholylglycylーtyrosineをヨウ素標識化して、これら膜蛋白質をさらに精製するとともに、細胞密度差により培養した肝細胞の微小胆管再生部位にこれら標識胆汁酸が結合するかどうかを検討中である。一方、分離肝細胞からの微小胆管形成は、デキサメタゾンあるいはT_3処理12時間後、〔^3H〕ロイシンを含むWE培養液中で2時間のパルスラベルを行った。その後、肝細胞を破壊した上清液に抗AlP IgG抗体を加え、免疫複合物をSDSーPAGEにかけると、培養肝細胞から得た蛋白質合成活性はRNA量に一致した。また、この時の蛋白質合成活性は添加RNA量に依存し、10μgのRNA量で最大になった。同様にアルカリホスファタ-ゼ合成能も全蛋白質合成活性と並行して、10μgのRNAで最大になることが認められた。
現在、ポリゾ-ム免疫沈降法により精製したAlPmRNA(5μg)を用いてRNA依存性DNAポリメラ-ゼ(逆転写酵素)とDNAポリメラ-ゼKlegnowフラグメントによりそれぞれ二本鎖cDNAを調製中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 武良 哲雄: "ラット初代培養肝細胞における微小胆管再形成に与えるホルモン添加の影響"

  • [文献書誌] 武良 哲雄: "Purification and Properties of Bile Acid Carrier Protein from Rat Liver Plasma Membranes"

  • [文献書誌] 武良 哲雄: "Intracellular file acid tronsport in rat hepatocytes as visualized by electron mieroscope autoradiography using cholylglycyltyrosine"

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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