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1992 年度 実績報告書

気道におけるペプチドヒスチジンイソロイシン(PHI)の動態

研究課題

研究課題/領域番号 02670336
研究機関群馬大学

研究代表者

黒沢 元博  群馬大学, 医学部, 助手 (10170119)

キーワードPHI / モルモット / 気道抵抗 / ロイコトリエンC_4 / VIP / スーパーオキシド / 炎症細胞
研究概要

ラジオイムノアッセイ法により、モルモット気道のPHI様免疫活性を測定した。すなわち、モルモットにマイクロ波を照射後採取した気管、肺外気管支および肺を酢酸存在下にホモジナイズし、煮沸後、遠心して得られた上清を凍結乾燥し、測定に供した。PHI様免疫活性は、気管6.85±2.75ng/g湿重量、肺外気管支2.26±0.27ng/g湿重量、肺0.75±0.90ng/g湿重量で、気管、肺外気管支、肺の順に多く、PHIは中枢気道に多く存在することが示唆された。3μg/kg/hnロイコトリエンC_4(LTC_4)をモルモットに静脈内投与すると、動的呼吸抵抗が明らかに増加した。そこで、3μg/kg/hrLTC_4静脈内投与前後のPHI様免疫活性を測定すると、モルモット気管におけるPHI様免疫活性は6.85ng/g±2.75ng/g湿重量と3.01±1.69ng/g湿重量で、LTC_4投与後にPHI様免疫活性は有意に低下した。同様に、肺外気管支では、LTC_4投与前後のPHI様免疫活性は2.26±0.27ng/g湿重量と0.07±0.05ng/g湿重量で、LTC_4投与後にPHI様免疫活性が有意に低下した。つぎに、喘息の病態に関与すると考えられる炎症細胞からのスーパーオキシド産生に及ぼすドゾアクティブインテスライナールペプチド(VIP)の効果について検討した。すなわち、健常人末梢血より分離した好中球、好酸球、単核球、気管支肺胞洗浄液より得られた肺胞アクロクアージ、およびインターフェロンαによりスーパーオキシド産生能を誘導したヒト単球系細胞株U937の5種類の細胞を用いて、10^<-5>MfMLP刺激によるスーパーオキシド産生を、ウミホタルルシフェリン誘導体MCLAの化学発光を用いて測定した。その結果、VIPは3×10^<-6>M以下の濃度で、好中球単核球およびU957のfMLP刺激によるスーパーオキシド産生を濃度依存性に抑制した。好酸球および肺胞マクロファージからのスーパーオキシド産生も、3×10^<-6>MVIPにより明らかに抑制された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石塚 全: "ヒト炎症細胞のスーパーオキシド産生に対するVasoactive Intestinal Peptideの抑制効果に関する検討" アレルギー. 41. 504-511 (1992)

  • [文献書誌] 久田 剛志: "Lenkotriene C_4(LTC_4)静脈内投与によるモルモット気道Peptide Histidine Isolencine(PHI)様免疫活性の減少" 日本臨床免疫学会会誌. 16. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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