研究課題/領域番号 |
02670342
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久世 文幸 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (10027104)
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研究分担者 |
鈴木 克洋 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (00206468)
田中 栄作 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (30183461)
網谷 良一 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (70167964)
鈴木 康弘 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (90027110)
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キーワード | M.avium complex / マクロファ-ジ / サイトカイン / BRM / 肉芽腫 / 副腎皮質ホルモン / 新リファマイシン系薬剤 |
研究概要 |
1.マウスMycobacterium aviumーintracellulare complex(MAC)感染モデルにおけるBiological Response Modifier(BRM)の影響 昨年度のin vitro実験でTNFーαとGMーCSFにより活性化したマクロファ-ジに増殖抑制作用が認められたため、MAC、31F093T株をBALB/cに接種して成立させたマウスMAC感染モデルに対して、両サイトカインのうち入手可能であったTNFーαおよびその類縁物質であるTNFーβを投与し、感染に対する防御効果を検討した。サイトカインは2x10^4Uあたりgelatin10mgに混じて週2回尾静脈より投与した。 感染6週後でTNFーα投与群で肺の生菌数の有意な低下を認め、また全体に対照群、ゲル投与群に比べて生菌数は減少傾向を示した。 2.マウスMAC感染モデルにおけるBRMならびに薬剤併用効果の検討 上記実験でBRM単独では臨床上有意な感染防御は困難と考え、BRMとして副腎皮質ホルモン、MACに対して、MICの低い新しいrifamycin系薬剤KRM1648の併用効果を検討した。 ハイドロコ-チゾンはCoxらの方法に準じて、感染第1日に2.5mg、以後週3回1.25mgずつ腹腔内投与、KRM1648は20mg/kg/日で連日経口投与した。 感染後5週目では併用群の生菌数は肺、脾ともに低い傾向にあるものの有意ではなかったが、10週目では肺では生菌数は有意に低くなり、また、組織の肉芽腫形成、炎症も軽度であった。
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