研究課題/領域番号 |
02670367
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
稲村 憲治 日本医科大学, 医学部, 医員助手 (20151590)
|
研究分担者 |
飯田 恵 日本医科大学, 医学部, 医員助手 (70212701)
添田 敏幸 日本医科大学, 医学部, 医員助手 (70154698)
|
キーワード | 脳虚血 / 脳神経細胞障害 / 神経伝達物質 / 興奮性アミノ酸 |
研究概要 |
初年度の科研費内定の通知が10月を過ぎていたため実質的な研究開始が二年度になった。in vivo microdialysisの器械を購入し、納入されたのは昨年末のことである。現在までの主な成果はin vivo microdialysisの実験技術の収得、測定系の確立である。 in vivo microdialysisの実験は何度か行い、カニュ-ラを挿入した直後から連続して数時間潅流し、カニュ-ラを挿入した影響が無くなる時期がいつ頃か検討している。またいままでラットに脳虚血を制作するとき仰臥位にて実験を行っていたがカニュ-ラが挿入された状況では腹臥位で実験しなければならないため、実験方法も再検討必要である。このように実験モデルの確立など基礎的に検討しなければならない問題が多い。病理などの基礎デ-タの蓄積も必要である。病理の正常像、虚血中の病理像、再会通後の病理像など一連の標本を現在制作中である。光学的標本の検索はかなり進行中であり、来年度から高血糖虚血の研究を予定しているためそのモデルの制作を開始している。光顕的にはやはり黒質に虚血中から萎縮したニュ-ロンをみとめ、再会通超早期では他の部位と比べ障害の出現は遅くまた一時的な障害の軽減像が見られた。てんかんはそのモデルを安定的に制作する必要があり痙攣剤の量の検討が必要である。発作中の病理像、てんかん回復後の病理像など標本の制作が必要である。
|