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1991 年度 実績報告書

動脈硬化を惹起する遺伝性ヒト変異アポリポタンパク質E7の構造と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02670397
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

前田 英雄  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90094044)

研究分担者 岡田 美津子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (70035400)
キーワードリポタンパク質 / 動脈硬化 / 高脂血症 / 超低密度リポタンパク質 / アポリポタンパク質E
研究概要

アポリポタンパク質E(アポE)に対する受容体は細胞膜に極在していると考えられ,アポEの多形型に対する応答の相異がTypeIII型の高脂血症をひきおこす原因になっていると考えられている。しかし,現在までその構造は明らかでない。本課題研究中に他の研究者により報告されているアポEと結合するといわれている受容体タンパク質の分子量やそれが溶出されてくるイオン強度などが類似したタンパク質を遺伝性の肥満ラットで著しく増加していることを見つけた。このタンパク質は,肥満と高脂血症を合併する遺伝性肥満Zuckerラットの細胞質画分で著増していたが,ミトコンドリア画分中には存在しなかった。また,同じ系統のヤセラットにはほとんど見られなかった。このタンパク質を硫安塩析,イオン交換樹脂,ゲル濾過により部分精製したところ分子量120kDaのタンパク質があることが明らかになった。還元剤の存在下でも分子量に変化はなかった。また,栄養条件による変動をみた結果,120kDaタンパク質は絶食に続く再摂食の飼料に高炭水化物食を与えると著増したが,高脂肪食ではほとんど変化がみられなかった。また,肥満Zuckerラットみのならず,別系統のWistarラットでも飼料組成の変化で同様のことが観察された。さらに,120kDaタンパク質は肥満Zuckerラットを3日間絶食することにより摂食ヤセラットと同じ程度まで減少した。以上の結果から,120kDaタンパク質は脂質合成に伴って誘導されるタンパク質であることが明らかになったが,アポE3やE7との応答認識については今後に残された問題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hideo Maeda: "Increased Unidentified 120 kDa Protein in Liver Cytosol of Genetically Obese Rats"

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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