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1992 年度 実績報告書

心疾患運動療法における心臓および末梢循環・代謝性調節機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670411
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

村山 正博  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (20010233)

キーワードexercise therapy / myocardial infarction / peak VO2 / anaerobic threshold / cardiac output
研究概要

心筋梗塞慢性期(OMI)患者のリハビリテションによる運動耐容能および心機能改善を、anaerobic threshold(AT)の経時変化における心係数(CI)、一回拍出係数(SI)の関与を中心に検討した。対象はOMI患者25例(男性19例、女性6例、平均62.1歳)であり、全例に発症後1か月後に測定したATレベルの運動療法を施行し、発症3か月後に経時的にAT、peak VO2を測定し、効果を判定した。また同時期に二酸化炭素(CO2)再呼吸法による心拍出量(CO)測定を施行した。
(1)ATは1、3か月でそれぞれ12.6,13.7ml/min/kg、peak VO2は19.3,20.8ml/min/kgと増加傾向を示した。(2)Ramp法による運動耐容時間は1、3か月でそれぞれ211.7,259.1secと有意に延長した。(3)CIは1、3か月それぞれ1.9,2.21/min/m2、SIはそれぞれ24.3,27.7ml/m2で両者とも増加傾向を示した。(4)1、3か月のAT値とCI値,SI値には正相関がみられ、特に3か月後のAT値とSI値で良好な正相関(安静時r=0.67,運動時r=0.78)が認められた。(5)来院時に冠動脈内血栓溶解療法(ICT)を施行した例、および心室瘤の非合併例でAT、CI、SIの増加率が高い傾向であった。
AT,CI,SIは経時的に増加傾向を示し、ATとCI,SI間に正相関傾向が認められたこと、また心室瘤合併のない例、ICTによって再潅流の得られた例でこれらの増加傾向が大きかったことから、OMIに対する運動療法の心臓因子による改善要因の存在が推察された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Tanabe et al: "Prediction of exercise tolerance in the chronic phase of myocardial infarction by using ventilatory gas analysis" Japanese Circulation Journal. 57. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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