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1990 年度 実績報告書

補体第7成分(C7)の分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670442
研究機関広島大学

研究代表者

上田 一博  広島大学, 医学部, 教授 (30112189)

研究分担者 西村 真一郎  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00228222)
小林 正夫  広島大学, 医学部, 助手 (00162016)
キーワードC7欠損症
研究概要

補体第7成分(C7)欠損の家系に対しサザンブロッティングによる遺伝子解析、ノ-ザンブロッティングによるmRNAの解析、及び蛋白の測定を行った。
遺伝子の解析は、末梢血白血球よりDNAを抽出し、サザンブロッティングにより行った。制限酵素としてEco R I,Pst I,Taq Iの3種類を使用して解析したが、3種類共正常コントロ-ルと同じ泳動パタ-ンを示し、遺伝子の欠損や遺伝子の突然変異を示唆する泳動度の違うバンドの出現はなく、今回検索した限りでは両親、患児、弟共DNAレベルでの異常は、発見出来なかった。
遺伝子の欠損はないと考えられたので、C7蛋白の欠損が、mRNAへの転写の欠損によるものか、mRNAから蛋白への転写の異常によるものかを現在検索中である。補体蛋白は主に肝臓で産生されるが、末梢血単球も補体を産生することが知られており、患者への負担が少ない末梢血単球を材料としてC7mRNAの出現の有無を調べるため、正常コントロ-ルの末梢血単球がC7mRNAを発現させる培養条件を探すため、さまざまな条件で末梢血単球を培養、刺激しtotal cellular RNAを抽出、ノ-ザンブロッティング後C7cDNAをプロ-ベとしてハイブリダイゼ-ション後X線フィルムに露光しC7mRNAの出現の有無を調べた。C2、C3、C4については末梢血単球のmRNAの検出できる条件が報告されているが、C7については現在のところ報告がなく検討中である。培養条件として、培養液を無血清、20%FCS、10%human serum RPMI 1640の3条件、培養時間として24、72、120時間の3条件、単球への刺激としてLPS,ILー1β,ILー6、TNF α、IFNーγの5種類を試しているがいずれもC7mRNAを検出できておらず、末梢血単球でC7mRNAを検出できる条件を検討している。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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